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2007年11月12日 (月)

MINOLTA MAXXUM AF 50mmF1.7

ミノルタの標準レンズ。「AF 50mmF1.7」。「MAXXUM」名。外観から初期のAFレンズです。

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本レンズの機能としてはOKなのですが、全体的に汚れや傷、指標窓にヒビあり、外観はかなりやられています。レンズは一見綺麗にみえたのですが、光の加減を変えてみると、前玉裏側に大変な汚れ(後に画像があります)があるのに気づきましたので、分解してクリーニングします。

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前玉側から分解。工程は簡単です。銘板リングをゴムアダプタなどで外します。つぎにフードと一体になっているフィルター枠を外します。3本のビスてとまっているだけです。すると前玉ユニットをとめてるビスを外します。これも3本です。すると前玉ユニットがごっそり外せます。簡単でしょ。

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でもここからが難しいんです。前玉ユニットをひっくり返してみると、リングなどで固定されているのでなくて、プラスチックで固定されています。こうなるとレンチなどの工具では無理で、画像のようにカッターナイフでめぐりを削って取り出すことになります。メーカーだと前玉ユニットごとそっくり交換なんでしょうね。

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この方法は画像のような状態になるリスクがあります。使われているプラスチックは案外硬いもので、ナイフの刃がなかなか入らないんですね。ちょっと力を入れると今度は一気に削げてしまい、勢いでレンズの縁も削ってしまいます。使っているカッターナイフの問題もありますが、レンズに影響がないような方法または工具を現在探索中です。

とりあえすこうなることは承知していたこと。実際の写真に影響はほとんどないだろうということで、先に進みます。

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画像上から1群目、左が2群目、中央がスペーサ、右が3群目です。スペーサは2群目と3群目の間に入っています。

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1群目、前玉裏の汚れです。涙が流れたような跡。恐らく前玉を掃除する際に使ったクリーニング液が裏側に染み出したのでしょう。クリーニングペーパーに染み込ませず、直接レンズに「タラリ」が想像できます。実は私もやったことがあります(笑)。

でもってクリーニング。この涙状の汚れは綺麗に除去できたのですが、レンズの縁に油のようなものが染み込んでいて、何度もふき取るのですが、すぐにまた染み出してきます。今度は思い切ってアルコール漬けにして乾燥させてみたところ、結果は前よりはよくなったものの、それでも少し染み出してきます。ではということで、このアルコール漬けを3回繰り返してたら、ようやく染み出しがほんの僅かになったので、この辺りでOKということにしました。

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各レンズをクリーニングして組み立てます。最後に3群目を取り付けますが、まずレンズの縁の部分の処置をしないといけません。まあ処置と言っても簡単で「つや消し黒」を塗るだけです。塗ったあと前玉側からみてコバが光っていなければOKとします。

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あと3群目の固定ですが、削ってしまったプラスチックを元に戻すことは不可能なので、接着剤などで固定します。ただまた分解できるように、ゴム系のボンドなど、強力なものでないものが良いと思います。私はビスの緩み止めに使うマニキュアを使いました。強度的にはこれでも大丈夫だろうという計算です。

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接着が十分に乾燥したら、前玉ユニットが完成したら組み立てに入ります。画像は前玉ユニットを組み込む前のものです。ヘリコイドなどは外さないので、無限調整不要。ですから組み立ても非常に簡単です。

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綺麗になった前玉ユニットを取り付けます。ビス3本でしっかり固定します。あ~取り付け前にホコリなどを飛ばしておきましょう。

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画像ではわかりにくいですが、フィルター枠を取り付けました。これも3本のビスで取り付けます。ビスは前玉ユニットを固定するビスとは違い、やや長いビスとなっています。

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最後に銘板リングをねじ込んで完成です。レンズは綺麗になりましたので、ついでに外観もクリーニングして綺麗にします。ボディに付けて動作確認。ファインダーがクリア、フレアの発生も見受けられません。ミノルタ標準レンズの復活です。あとで使ってみましょう。そうそう注意点。前玉の水濡れに要注意です。また涙汚れになりますからね(笑)。フィルターを装着して保護するのが一番確実ですね。

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コメント

32年前にフランス留学に持参するために手に入れたα7000についていたレンズ。しかし、あれから25年近く倉庫に眠ったままになっていたものをひっぱりだしてきたところ前玉後にカビが・・・。もう駄目かなとあきらめかけていたところ、こちらの修理帳を発見して初めてクリーニングに挑戦しました。おかげですっかり綺麗になり、忘れていたあの頃の思い出と共に甦りました。ありがとうございます!

投稿: masawata | 2010年7月 6日 (火) 10時14分

masawataさん、こんにちは。管理人のJWCです。記事を参考にしてくださってありがとうございます。レンズ綺麗になったとのことでよかったですね。しかし25年近くも倉庫に眠っていたカメラ、よく思い出されましたね!。フランスに留学された当時のことを思いながら撮影されるのも、とっても楽しそうです。是非使ってあげてください。

投稿: JWC | 2010年7月 6日 (火) 14時12分

AF 50mm F1.4のカビとりにチャレンジ。
とても参考になりました。ありがとうございました。
前枠の銘板(ネームプレート)が固くてなかなか外せなかったのですが、
端のネジ部にCRCを少し垂らしたら緩みました。
金属製の重厚なつくりだったのは意外。
あとは、ご掲載のF1.7レンズと同様の構造でビスを外すだけで分解できました。


投稿: tikuwa | 2012年4月 5日 (木) 17時23分

tikuwaさん、こんばんは。管理人のJWCです。コメントありがとうございます。AF50mmF1.4のカビ取りをされたそうですね。前枠の銘板を外すのはまず第一のハードルでしょうか。ここが固着していたりすると難儀ですが、注油で無事取り外せてメンテナンスできてよかったですね。綺麗になった大口径のレンズでいっぱい楽しんでください。

投稿: JWC | 2012年4月 5日 (木) 22時11分

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