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2007年12月14日 (金)

CANON EF100-300mmF4.5-5.6USM

外観綺麗な本レンズですが、前玉内側と中玉(2群目)にカビとクモリが発生しています。前玉側からみると一度分解にチャレンジされた形跡があります。中玉ユニットにカニ目のような穴がありますが、このカニ目は飾りのようなもので、ここに工具を入れてもビクともしません。よって工具を入れて外そうとすると、カニ目を舐めてしまい傷ができます。偉そうに言ってますが、私も一番最初の分解時に同じ間違いを経験してます(笑)。

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では動作的にはまったく問題ないので、カビとクモリのお掃除のみ行います。

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フィルター枠外周のビス3本を外します。そのまま引き上げると枠が外れます。接着はされていません。

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上画像のビスを外す前に再現のための目印となるケガキをします。私は2本線を引きましたが、もっと離れたところに引いた方が再現性が良かったのかなと思います。ビスは緩み止めされていますので、少量のアルコールで除去してから緩めます。そのままでも緩みますが、ビスを痛める確率を低くするためです。

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ビス3本を外すと前玉ユニットが外れます。内側をクリーニングしておきましょう。

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ズームリングの外周にあるビス3本を外します。そっとリングを持ち上げると外すことができます。引っかかる場合がありますが、少しひねりを入れたりすると外せます。

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ズームリングを組み立てるときは、上画像のキーに合わせてはめ込みます。またズームリングを止めていたネジの本体側のベースに細いリングがありますので、外したときのズーム位置をメモなどに記録しておきます。私は100mm側にして外しています。

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ズームリングが外れたら、今度は300mm側にズームして、上画像のビスとコマを外します。中玉ユニット(2群目)がこれに固定されています。

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ころんと外れて出てくるのかと思いきや、なんとこんな場所に基板があるじゃないですか。コード(フレキではなかったです)が繋がってて出てきません。この基板が中玉ユニット(2群目)を制御しているわけではなさそうですから、単にスペースが無いので、この部分を利用したってことでしょう。多分。

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中玉ユニット(2群目)の内側のクモリをカビを除去し、元通りに組み立てて完成。まあコーティングに跡が残ってますが、カビがあるよりはマシになりました。

20071214_10

本レンズはUSMで俊敏で静か、フルタイムMF、それにピント調節による全長の変化がありません。前枠も回転しませんので、PLフィルターを使うのに良い構造です。なかなか洗練されているレンズです。

○お問い合わせがありましたので参考資料として追記しますね(2009/01/06)。

20090106_01

後玉の掃除ですが、マウント側から分解していくとこのようになります。USMユニットが出てきますね。ここから先はかなり勇気が要ります。後玉ユニットはズームに連動していますので、やはり前玉側から部品を1つずつ外していかないと取り出せそうにありませんが、後玉側の隙間から埃程度であれば吹き飛ばせそうです。逆に言うと隙間だらけでごみが入りやすく、またすぐにゴミが付いてしまうと思いますので、これ以上は深追いしない方が良いかもです。なお遮光カバーを外す際には電子接点のフレキに気をつけて下さい。

20090106_02

外した部品です。右の白いコマはズームリング下にあるもので、ひとつだけ外してみました。これって結構きつく入っていて傷めないように取り出すのに苦労しました。っていうか少し痛んでしまいました。盛大に傷めてしまうとズームの動きに影響がでると思いますので分解にはそうなっても良いという覚悟が必要ですね。

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コメント

初めまして、「EF100-300mmF4.5-5.6USM」で検索したらヒットしましたので分解の仕方を参考にさせて頂きまして掃除できました。
気になる点が3点程あるので教えて頂きたくカキコミさせて頂きます。
①・・・中玉ユニット(2群目)ですが基盤は付いておらず本体内部のサイドに板金に固定されておりました。長年生産されているので改良されたのでしょうか?
②・・・中玉ユニットを外して取り付ける際にサイドに止めてあるビスとコマで固定するのですが目視で真ん中に付いている程度で良いのでしょうか?微妙に歪んで付いたら撮影した時に影響ありそうですか?
③・・・前玉ですがネジロックで固定されてあるビス3本を外す際に目印は付けたのですが多少ズレが生じたような感じなんですが大丈夫でしょうか?(ピンボケ等)

★レンズを組み立てる時は最初に付いていた場所と完全に同じ位置でないと正常に撮影できなくなるのでしょうか?

レンズを分解したのは初めてなんで多少心配なのでお時間空いた時にでもご連絡ください。
よろしくお願いいたします。

投稿: かずくん | 2009年1月 6日 (火) 00時14分

かずくんさん、はじめまして。管理人のJWCです。コメントありがとうございます。掃除されて綺麗になったそうでよかったですね。これで気持ちよく使えますね・・・と言いたいところですが、気になる点ですね。答えになるか自信ないのですが、お答しますね。

①について

私のレンズの製造番号は「3401****」です。この番号の大小で前か後が判断できると思いますので参考にしてください。おっしゃる通り長年生産されていると随時改良が加えられて行きますね。今も昔もそのようなことが行われていたようです。昔のオール金属のレンズでも外観は変わらずとも軽量化でシンチュウからアルミ合金になったり、部品も一体化されていたりします。メンテナンス性やコストの問題が常に付きまといますから、このレンズも例外ではないのでしょうね。

②について

これについては何とも言えませんが、今までズームレンズを何本か分解してきましたが、撮影結果に影響するような不具合は出ませんでした。この手のコマは必ず3点止めですね。このコマが筒にある溝にしっかりはまりさえすれば、ほとんど誤差なく取り付けはできていると考えます。きちんとした機械で測定して調整しているわけではないので厳密な意味では「?」マークが付きますが、ガタ(遊び)がなければほとんど問題ないと思います。レンズを取り付けてファインダーを覗いてみてどうでしょうかね?ちなみに旧FD80-200mmF4SSCに記事にしましたが、このコマが朽ちて取り除いてしまいましてズーミングで多少ガタが出たのですが、撮影結果には特に影響ありませんでした。

③について

これも経験からお話ししますがご容赦くださいませ。このレンズの前玉は画角調整レンズとなりますので、位置ずれはズーミングの際にピントズレの懸念されます。画角を決定すればピント調節は内部のレンズの移動(IF方式)で行いますので、多少のずれはピンボケは発生しないと思います。試しに近景と無限遠の両方で100mm側でピントを合わせて、そのまま300mm側にズームしてピントが狂わなければOKかと思います。もし狂うようであれば、前玉の調整をしてみてください。

★について

②と③についてお話したことから少しくらいずれたりしても完全に撮影できなくなってしまうことはないと思います。ケガキをすることによって限りなく元の位置に再現することが可能になりますので、専用の測定機器をもたない私たちは、ケガキにより調整の手間を省くことができ組立がとっても楽になります。しかしこれも厳密な意味で完全に同じ位置に復元することは無理なのですが。なかには無限の調整に於いてはわざとケガキ位置から少しずらして(オーバー気味)に調整する。なんて方もいらっしゃいますです。

ちょっと長くなって申し訳けありませんですが参考になりましたでしょうかね?。まあいろいろ書きましたが簡単に言うと「ボディに取り付けてチェックして問題ないようだったら撮影して結果を見る」ということになりますね(笑)。また疑問点などありましたらコメント下さいませ。m(_ _)m

投稿: JWC | 2009年1月 6日 (火) 01時24分

JWC様
早速のお返事ありがとうございます。
中玉はちゃんとコマも固定されているので大丈夫だと思います。

コマは円形で向きとか無いでしょうか?細身の方を本体側に入れたのですが良かったでしょうか?

前玉はほぼ同じ場所に付いていると思うのですが1番上にあるカバーをはめる時に多少上に浮いた感じになりましたので前玉を少し左に回して低くしてみました。
そしたらちゃんとカバーが隙間(本体カバーや前レンズとの隙間)無く固定できましたので今はそのままにしております。
で、撮影はかなりの枚数しましてピントは合っているように思うのですが気にし過ぎなのかピシッっとしてない感じなんですよ・・・
写してはCF抜いてパソコンで見てチェックしてますが・・・
価格.com等のレビューの書き込みを見たら、このレンズは絞り開放、最大300mm望遠で写したら甘い感じと書かれてます。
最近デジイチ(50D)を買いましてまだまだ初心者なんでどのレンズがどれ位のピント(シャープさ?)が合うのか把握できてないのもあります^^;
とりあえず帰宅後、100mmと300mmで見比べてみます。

プレビュー画面、ファインダーではバッチリピントは合っているのですがパソコンで見たらなんか???です。

投稿: かずくん | 2009年1月 6日 (火) 09時13分

かずくんさん、こんにちは。中玉の固定は大丈夫とのことですね。

コマの向きも細身の方が反対側でOKです。さっき私のレンズでズームリング外して確認しました。コマの中にビスの頭が隠れるのが正しいと思います。もし反対になっているとズーム時に引っかかるかも知れませんからOKですね。

前玉のカバーは私のも少し隙間があります。ほんのわずかですが横から見ると向こう側がみえてます(笑)。たぶんそういうものなのでしょうね。

写りに関してですが、このレンズの発売日は詳しくわからないのですが、1993年7月発行のEFレンズワークに記載があります。ということなのでもう15年以上も前ということになりますから、デジタルで使うことを考えていない設計なのかと思います。なので出てきた絵が甘くなるのも仕方ないかも知れませんね。私は撮った画像は印刷せずパソコン画面(解像度は96dpiで十分)で楽しむのがほとんどなので甘い画像はシャープネスで調整しちゃっています。300mm側で甘いと感じられるのも体験者の方々のおっしゃる通りのようで、EFレンズワークにMTF曲線が掲載されていますが、300mm側はコントラストも解像度も低くなっています。

うる覚えですが、カタログなどを見てたら映像素子(CMOSやCCD)の前にレンズがあってななめから入る光は苦手なようなことが書いてあった気がします。また映像素子の反射がレンズに再反射してコントラストを下げることもあると聞きました。デジタル対応レンズはそういったことを考慮して設計されているものと思います。撮り比べてみないといけないのですが、フイルムの方がよく写るレンズではないかと想像しています。

投稿: JWC | 2009年1月 6日 (火) 13時19分

お返事ありがとうございます!
ワザワザ外して見て頂き感謝しております。
やはり開放、テレ側にしたら甘くなるのは仕方ないようですね。
競馬のレース専用に中古を購入したのですが300mmで甘くなると使う気が半減します^^;
このクラスの300mmまでのズームレンズは大体同じようなもんでしょうか?
このレンズはAFも速く静かなので気にいっているのでどうにか200~300mmでシャープな写真が撮れないかと考えてますけど・・・
納得できるような写真はやはりEF300mmF2.8クラスのが必要みたいですね><
最後に後玉の分解ってできるものなのでしょうか?
どうも後玉にゴミが入っているみたいでして。
もしよろしければ簡単でいいので外し方を教えて頂けないでしょうか?m(_ _)m

投稿: かずくん | 2009年1月 6日 (火) 14時03分

かずくんさん、こんばんは~。

このクラスのレンズは同じようなものと考えていいかもと、比較したことはないですが、古いレンズはそういうことが云えますね。満足のいく描写を求めるならやっぱり最新のIS、Lレンズをお使いになるのがベストです。俊敏かつ高画質、それなりにお金を払いますからね(笑)。

一度撮ってみてやっぱダメだと思うなら、予算が沢山あるならLレンズ。そこまではというならEF70-300mmF4-5.6ISUSMという手もあります。まあでも写りに後悔しないためにはやっぱLレンズってことで決まりなんですが。フイルムカメラでEF100-400を一度借りて使ったことがありますが、ちょっとシャープ感に欠ける印象がありました。これは個体差もあるかも知れませんね。高額なレンズになるとなかなか選ぶのが難しいです。

後玉のゴミが気になるようですね。私は後玉を分解しませんでしたので残念ながらよくわかりませんが、ズームを動かすと後玉も移動しますね。前玉側からアクセスするのかどうか微妙ですが。

今までの経験から行くとたぶんこんな手順かと。
1)マウントのビス4本を外す
2)電子接点のビス2本を外す
3)マウントをゆっくり持ち上げる
4)製造番号のある黒い遮光カバーの爪を外す
  電子接点に来るフレキを傷めないように
5)AFMF切り替えレバーを外す
  枠ごとはずれると思います
6)たぶん外枠(距離指標窓のある)がビスで固定されているので
  これを外し枠を持ち上げる

ここから先はちょっと分解してみないと何とも。もしかすると後玉もズームリング下にコマがあるかも知れません。あるとしたらピントリング寄りと想像します。手順の4までやって、これを外すと後玉がユニットごと抜け落ちてくるかも知れませんね。

いや~全て想像なのでほんとに参考程度に考えてください。あとはチャレンジしてみるしかないですね。フレキもあるのでかなりリスキーかと思います。

投稿: JWC | 2009年1月 6日 (火) 18時37分

訂正。手順4は爪を外してカバーを取り除きます。

投稿: JWC | 2009年1月 6日 (火) 18時39分

後玉について少し分解してみました。簡単ですが資料としてブログに追記しましたので参考にしてください。

投稿: JWC | 2009年1月 6日 (火) 20時21分

JWC様
今、見てビックリしました@@
わざわざ分解、ブログに載せて頂いてありがとうございます。
先程、分解しようとしてマウントのネジ4個外したのは良いんですが金属マウントが取れそうに無いのでアキラメました^^;
電気接点の部分が本体と繋がっているみたいでして・・・(接点の部分を留めてあるであろう2個のビスを外したんですが動きませんでした)
力を入れたらハズれるのかもしれませんが、これからドンドン使用していくレンズなので分解はヤメました。
とりあえず、開いている隙間からキツ目にエアーで吹いてみたら少しはゴミが取れたみたいです^^
この度は色々お世話になりましたm(_ _)m
またお世話になるかもしれませんがその時はよろしくお願いいたします。
ありがとうございました^^/

投稿: かずくん | 2009年1月 6日 (火) 22時35分

かずくんさん、こんばんは~。

エアーを吹いてゴミ取りできたようでよかったですね。メンテしたレンズを50Dに付けて競馬のレースで活躍させてくださいませ。

金属マウントは4本ビスと電子接点の2本ビスを外してから電子接点の反対側から少しだけ持ち上げます。そして遮光カバーの爪が金属マウントに噛んでいますので2か所外すと少しカバーが持ち上がりますので、そしたら竹串を隙間に入れてこじあけます。この部分は気をつけないと取り返しのつかないことになるので注意が必要です。遮光カバーが外れると、金属マウントも取れるようになります。まあエアーを吹いてOKでしたら分解はやらない方が賢明ですね。

いや~こちらこそこの度はありがとうございました。私も後玉掃除はマウント側からでは無理だということがわかりましたし、そのおかげでコンテンツも追記できてよかったですよ~(嬉)。これからもいろいろジャンクを分解修理してブログにUPしていきますので、また機会がありましたら参考にしてくださいませ~。m(_ _)m

投稿: JWC | 2009年1月 6日 (火) 23時31分

はじめまして こんにちは

中玉に曇りと黴があり
いろいろ検索しておりましたら
こちらに行き当たりました。
 おかげ様で綺麗になりました。

投稿: bigcarina | 2009年8月14日 (金) 08時26分

はじめましてbigcarinaさん。管理人のJWCです。コメントありがとうございます。レンズ綺麗になったとのことでよかったですね。まだまだ使えるレンズだと思いますので、どんどん使ってあげてください。また何かありましたらコメントくださいませ。よろしくお願いいたします。

投稿: JWC | 2009年8月14日 (金) 18時13分

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