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2008年6月14日 (土)

MINOLTA XE

ミノルタXE。あるカメラ修理本で「ぷっぷりずむが、はっはがれてる!」って感じのコピーがあったかな(笑)。ミノルタXEの代表的な症状のプリズム腐食ですね。

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本機は運良くファインダーを覗く限り、その症状はみられません。しかし、各箇所のモルトはベトベトですから、プリズムの部分も同じといえます。ファインダー内も少し汚れていますから、お掃除することにしました。

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まずアイピースシャッターレバーを外します。丁寧に張皮を剥がし、中のビス(マイナス)を緩めレバーを外します。

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ミノルタの銘板カバーを外します。木ネジタイプのビス2本で止められています。続いてプラスチックのペンタカバーを外します。ビス4本で止められています。アイピース脇の2本と、エプロン横の2本です。

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カバーが外れると電装が露出します。上の画像の矢印のビス2本を外し、プリント基板を捲り上げます。両脇にリード線が束ねて入っていますので、解すようにリード線を引き出しながら捲ります。半田付けされている部分が取れないように、注意しながら作業しましょう。

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基板を捲り上画像のビス2本を外します。これがプリズム押さえとなっています。またプリズムに被さる形で金具があり、これにはリード線が接続されていますので、半田が外れないように脇によけておきます。

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プリズムを降ろし清掃します。モルトの当たる部分ですが、少し付着があります。無水エタノールをつけて軽く拭いてみると、銀蒸着が僅かに現れてきました。やはり腐食も時間の問題でした。丁寧に古いモルトを除去し、黒塗装をしておきます。これで腐食の進行が少しは遅くなったことでしょう。

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ファインダーブロックのモルトを除去します。この部分がプリズムを腐食させているのですね。ちなみに両面テープタイプですので、ゆっくりゆっくり捲ると綺麗に剥がせます。

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貼替えるモルトは上画像の寸法です。厚みは手持ちの1mmのを使いました。モルトを交換したあと、ついでにコンデンサーレンズも清掃しておきましょう。

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ファインダーカバーの両脇にも長さ30mm、幅2.5~3mmのモルトがあります。これも除去して貼り直します。

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アイピースを外して清掃を行います。アイピースはアイピースシャッターと一体型のユニット構成です。ビス2本で固定されています。

一応ここまで。あとは逆順に組み立てればOK。フイルム室とミラー受け部分のモルトも交換です。

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ミノルタのXEの電源スイッチは巻き上げレバー下の側面にON・OFFが付いていますが、これってキヤノンのEFに似ています。またこの機種の位置づけも、X-1の下位機種。キヤノンはF-1の下位。デザインも最上位機のデザインを引き継いで、かっこ良さも持ち合わせています。ではまたそんなXEで試し撮りしてきましょう。

追記(6/15)。

試写しようと動作確認していたら、どうもメーターが不安定のようです。「こうしたらこうなる」というのがはっきりわからなく、今日半日悩みましたが、結局わかりませんでした。想像は付くのですが。

20080614_14

ルーペで観察すると、リード線の半田付けが2度付けされたようになっています。恐らく前オーナーが分解して外したものかと思います。プリズムのお掃除なのか、露出計の不具合を探るのか、ニコイチしたのか定かではありませんが・・・。まあこういった不具合は電子カメラの宿命ともいえますから仕方ありません。症状を見ながら騙し騙し使ってみましょう。

と1点気になったのでISO感度ダイアルを分解してみたら、擦動抵抗の部分が結構汚れてました。

20080614_15

一応クリーニングして動作確認してみると、今のところメーターの不安定さはなくなっています。これが原因かはもう少し様子を見なければなりませんが、後で外で使ってみましょう。

○追記(テスト画像)

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_minolta/jwc_test_20080617_minolta_xe_01.html

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_minolta/jwc_test_20080617_minolta_xe_02.html

心配されたメーターは一度も不安点になることなく正常に動作しました。完璧!!!(嬉)。これ結構使いやすいカメラですね。必要な情報は全てファインダーで確認できて、使っていてほとんどストレスなかったです。いいカメラです。

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コメント

はじめまして
私もこのカメラを使ってますが
まったくよくわかりません(;;;´Д`)
試しでシャッター押したら
フィルム巻けなくなりました((・(ェ)・;))
電池切れとかなんですかね??
もしよければ
このカメラの使い方教えてもらえませんか?

投稿: なつ | 2013年8月26日 (月) 11時07分

なつさん、はじめまして、管理人のJWCです。コメントありがとうございます。

すみません、すでにこのカメラは手放してしまい手元にないのですが、頭の中の記憶と参考書を頼りにお話しいたします。曖昧さがありますがお許しください。

(1)カメラ右肩にあるON・OFFスイッチ(メインスイッチ)がONの位置にないとシャッターが押せない機構となっています。
(2)電源不足のままシャッターを切るとミラーアップしたままになります。故障ではなく電池容量不足の警告という意味でミラーアップして知らせます。
(3)電源がないときは1/90秒(X)とバルブ(B)が使用できます。おそらく電圧不足でミラーアップした状態から復帰するには1/90かバルブにダイアルを回せば復帰できるのではないかと思います。

以上です。まあ電池がないとメーターは動かないしきちんとシャッターも動作しないということでしょうか。

実際のカメラをみてお話していない、いい加減なもので恐縮です。間違っているかもしれませんがとりあえず参考になさってみてください。

投稿: JWC | 2013年8月26日 (月) 22時21分

こんにちは。
XEの修理をやっていました。このカメラは、巻き戻しクランクの下の抵抗の他に、ミラーボックスの横と下のスイッチが汚れても、同じような露出不安定の現象が出ます。S5とS7というSWです。こっちはどちらかと言うと、ライカR3/R3MOTの方で良く見られます。他に、フイルムコマ間隔不良と言う故障も比較的多い機種です。こちらの方は、XDと共通で使えますが、部品が手に入らない場合は、リグロインかベンジンで洗浄した後、フリクションが掛かってる部分に薄くグリスを塗れば大抵直ります。

投稿: 元社員 | 2013年10月27日 (日) 18時30分

元社員さん、コメントありがとうございます。管理人のJWCです。お返事遅くなりすみません。

露出不安定の現象は他にもあるのですね。あちこち接点があってその接触の問題のようですね。コマ間不良のことについてはまったく知りませんでしたので、情報ありがとうございます。ここ最近はカメラ修理から遠ざかっていますが、またいじる機会に参考にしたいと思います。

投稿: JWC | 2013年10月30日 (水) 21時26分

はじめまして。
私はこのミノルタXEと親戚のライカR3を2台所有しているのですが、久しぶりに手にとってファインダーを覗いてビックリ!でした。視野下半分に黒いブツブツ状のものがクッキリ映って見えているのです。
これはいったい何?とダメもとで分解して確認してみることにしました。すると、この記事で言われているようにペンタプリズムのミラー塗料?がモルトによって浸食されてモルトの黒が顔を出していたのでした。
これでは素人の修理は不可能とガッカリでした。
それにしても長い永い自爆タイマーを抱えたカメラだったというわけですね。トホホ…

投稿: Sivaluck | 2017年6月 8日 (木) 10時16分

すみません、書き漏らしました。2台ともまったく同じ症状でした。なので、ほぼ100%働くタイマーなんだろうなと。

投稿: Sivaluck | 2017年6月 8日 (木) 10時26分

Sivaluckさん、管理人のJWCです。コメントありがとうございます。

ファインダーに少しゴミが付いてるだけでも気になるものですので、クッキリ映っているとなると、気になるどころではありませんよね。確かに100%働くタイマーなんでしょうね。大分昔にオリンパスのOM-2のプリズムを再蒸着してもらった記憶がありますが、とても高かったかと思います。XEはプリズムにでっぱりがあるので、おそらく再蒸着はできないものかと。プリズムの腐食はとっても残念ですね。

プリズムもメッキを剥がして(剥がすの難しい?)素人再メッキしようなんて以前考えていた(銀メッキの材料を買ったりした)のですが、失敗が怖くて(銀などがもったいなくて)実行に至っていませんで、もう何年も放置(多分無理かな)です。

投稿: JWC | 2017年6月 9日 (金) 02時13分

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