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2008年10月

2008年10月18日 (土)

WALZ WAGOFLEX

ワルツのWAGOFLEX。オリンパスのズイコーレンズとコパルシャッターを搭載した二眼レフカメラです。

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しば~らく前に分解掃除したものですが、セルフタイマー時にシャッターが半開きすることが判明して修理することにしました。

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というわけでいきなりこの画像です。ここまで分解するには前板をボディから分離しないとなりませんが、1点だけ悩んだ場所がありまして、その部分は恐らく正解の方法があると思いますので、書くのは自重しようと思います。まあそんなに大袈裟なことではないんですけどね。

さてセルフ時のシャッター半開きの原因ですが、観察すると上の画像のようなことがわかりました。原因は画像の①の部分。長年の使用?によりシャッターレバーのフックに引っかかるべき①の金具が摩耗により削れて、②のレバーとの連携がうまく取れなくなるようです。②のレバーの角度をちょっとずつ調整するとシャッターの開くタイミングをずらすことができるのですが限界があります。ですので①の部分の角度を摩耗した分だけ少し曲げてやります。様子を見ながらちょっとずつ調整。これできちんと動作するようになればOK。まあそれほど難しくはありませんね。

ということでこれで終わりではもったいないので、しばらく前に掃除したときの画像の一部を貼り付けます。

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まず1点目はレンズ。カビと曇りで汚れていました。上の画像のように分解して掃除したのですが、曇りについては取りきれません。カビの部分もコーティングがはがれていて、実用上はちょっと厳しいレンズです。

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2点目。ピントノブ固着。まったく動きませんでした。グリス固着と思いベンジンを大量に投入してすべて除去。これで動くかと思えば、ほとんど動きません。どうして?と思いピントノブの軸を外そうとしたのですが、これがなかなか外れませんで、少しずつ動かしながらようやく引き抜くと、なんと軸がわずかに歪んでいました。軸を観察するとなんと傷が入っています。ペンチで挟んだような傷です。なんででしょう?まあ原因はわかったので追求はせず、まっすぐに近くなるように万力で挟みながらちょっとずつ調整して歪みを直し(テーブルの上をころがしてスムーズにころがれば概ねOK)、ようやくピントノブが動かせるようになりました。

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3点目。ミラーの劣化。これってもう仕方ないのですね。昭和も25~30年頃の製品ですからね。新しいミラーに付け替えました。厚みが少々違ったので厚紙を挟み込んであります。レンズは曇っていますが、ミラーがきれいになったことで大分ファインダー像が気持ちよくなりました。

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剥がした張皮はボロボロで再利用不可能ですので新しいのを貼り付けました。なかなか寸法の割り出しに苦労します。穴の位置とか微妙に狂ってしっくり収まらず、少しずつカッターで削るのですが、削りすぎて隙間ができたりして(汗)。なので隙間は余った皮で埋め込んでよ~く見るとへたくそです(涙)。巻き上げノブとピントノブにも張皮があったのですが、無くてもみっともなくないので貼り付けてません。

○試写を追記します(2009/06/04)。

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_niganref/jwc_test_20090604_wagoflex_01.html

クモリがあるので、逆光時は白っぽい写真になります。空などハイライトが入らなければ、コントラストもまずまずでした。

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2008年10月16日 (木)

MUSASI OPTICAL MALCAFLEX

拾うか拾うまいか。となりにはもっと程度良いのがあるなぁ。とスルー。しばらくして行くと程度の良いのは消えていました。ありゃま。残ったのをよく眺めてみる。う~んまあどうにかなるだろうと拾ってきました。

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ざっと症状を。レンズはカビ・コーティング剥がれ・多数の拭き傷。シャッター動作するも油浮き。絞りも油浮き。ファインダールーペ欠損。砂ずりスクリーンカビ汚れ。景色は白色の霞が掛る。ピントノブのカバー欠損。無限出てるか怪しそう。貼皮劣化。などなど多数。修理代高くつくなぁこれは。

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上は解しながらの不具合箇所の画像です。分解しないとわからない部分はミラーと遮光クロスでしょうか。

ではでは修理しましょうということなのですが、行きは画像がないので帰りから説明します。

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劣化したクロスは取り去り新しいのを貼り付けます。代用品のフェルトで対処します。内側に貼りましたが、外側にも貼ると取り付けがグラグラせず良いです。

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ミラーを交換します。新しいのは表面反射鏡からの切り出しです。同じサイズに切り出してサイドを紙やすりで面取りしておきます。上画像の右が新しいものですが、反射面は傷が付きやすいのでシールコーティングされています。

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新しいミラーを取り付けました。傷なく綺麗です。ちなみにシールコーティングは一部分だけ剥がしておき、取り付けてからすべて剥がすと、うっかり傷の危険が減ります。

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フロント部分のベースカバーです。ビス4本で固定されていましたが、下に左右にワッシャが入っていました。ちなみにこれは無限調整ワッシャではなく、単にがさ上げのためのものです。

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ベースを固定しました。左右にアームが出ていますがベースの取り付け(取り外し)はちょっとしたコツが要ります。そんな難しくありません。すぐわかります。

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何という部品なのか不明ですが、一応レンズボードとしておきましょう。これは本体から出ているアームに4本ビスで固定されます。

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レンズボードを取り付け、シャッターユニットも取り付けます(ベンジン流し清掃済み)。ボードの裏側にレンズ取り付けリングがあります。すり割りがありますがゴム手袋で回すが正解です。リード線は上画像のように処理します。

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フロントカバーです。シャッターボタン内に上画像の部品が入ってます。忘れずに取り付けましょう。

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フロントカバーを取り付けました。ビス4本です。かなりいい加減な精度でしっくりとはまってくれません。レンズも取り付けます(カビ清掃済み)。

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ファインダーを取り付けこの時点で無限のチェックをしておきます。チェックしてみるとやっぱり無限が出ていませんでしたので調節していたのですが、シャッターユニットのワッシャ1枚を抜きおおむね合せました。あとは実際に撮影してみて判断します。

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フロントカバーに皮を張ります。まあまあの仕上がりです。寸法はノギスで測りレンズの部分はサークルカッター、シャッターボタンはポンチ(9mm)を使います。

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とりあえずはこれで撮影できるようになったので、後で試写しましょう。

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やっぱりちょっとみっともないので試写する前にとピントノブのカバーを自作しました。試作を繰り返し4回目、ようやく満足できる仕上がりになりました。材質はプラスチックです。カバーが1~2mmくらいの厚みになるよう穴を粘土で埋めます。内側に石鹸を塗ります。プラ粉末を入れて溶剤を染み込ませ少し放置後(30秒ほど)上画像のフイルムキャップ(これにも石鹸を塗る)をかぶせ押しつけます。5分ほど放置してキャップをはがすとカバーの原型が出来ています。硬くなったらカバーを取り出し面取りとやすりがけをして仕上げます。仕上がったカバーをピントノブにボンドで固定し完成です。

なかなかいい感じでしょ(嬉)。使うのが楽しみになりました。

○追記の試し撮りです。ちょいと光線引きがみられましたので再点検です(2008/10/27)。

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_niganref/jwc_test_20081027_malcaflex_01.html

シャープな写りですが、フレアも出ていますね。レンズの拭き傷が多いせいでしょう。

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2008年10月 5日 (日)

CANON NewFD50mmF1.4

キヤノンのニューFD標準レンズ。開放F値1.4の明るいレンズです。この個体は半年ほど前に入手し、以前掲示板の方にカキコ頂きました方のサンプルとして分解し、そのまま保留としてあったもので、今回メンテナンスして組み上げることにしました。

 

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と保留なんて言葉使って誤魔化しましたが、要は放置しておいたということです(笑)。

 

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本レンズの症状ですが、1.絞りの前後のレンズ面の汚れ。2.絞りの油浮き。この2点です。前玉まで外したところまでしてありましたので、レンズの清掃は簡単です。あまり汚れてませんでしたので、無水エタノールで丁寧に拭い綺麗になりました。

 

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ヘリコイドユニットを外し絞りユニットを取り出します。絞りユニットは3本のビスで固定されていますのでそれを外し、後玉側から絞りユニットにある銀レバーなどを押すと取り外せます。尚緩み止めの接着がされていると思いますので、あらかじめ無水エタノールなどで除去しておきます。

 

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絞りユニットを「ベンジン流し」にて余分な油を除去します。ユニットを分解しても良いのですが、組立ての自信がない方はこの「ベンジン流し」がよいと思います。ブロア乾燥時に絞りに油の筋が残ると思いますので、ベンジンを付けた棒などで軽くふき取ると綺麗になります。

 

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綺麗になった絞りユニットをヘリコイドユニットに組み込みました。ビスで固定し一応絞りの動作確認をしておきます。

 

さてここからヘリコイドユニットの組み込み方の説明になりますが、分解時に要所にケガキをしておけば組立ても容易になりますが、ケガキを忘れてしまった場合には、ねじ込み場所や無限位置がわからなくとても苦労します。ここではケガキをしなかった場合のヘリコイドの組み込み方を説明したいと思います。

 

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まずベースのリングを上画像のようにねじ込みます。ベースのリングを完全に分離してしまった場合、ねじ込み開始位置がいくつもあると思いますから、この位置になるよう何度も繰り返してやって位置を探してください。

 

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ヘリコイドをねじ込むためのベースの位置です。ベースの切り抜きが①の場所から反時計まわりにまわして②の場所になったところにします。

 

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ヘリコイドをねじ込みます。上画像のように行います。ヘリコイドをねじ込む位置がなかなか見つからず苦労すると思いますが根気よく作業しましょう。またヘリコイドユニットの絞り制御リングの位置を上画像左下のようにしておきます。

 

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ベースは動かさずヘリコイドユニットを反時計まわりに4分の1回転させ、キーの入る部分を筒下に来るようにします。上画像の位置がそうですが、この場所できつくなりますので簡単です。そして今度はヘリコイドユニットを動かさずベースを回転させます。するとヘリコイドユニットがベースにねじ込まれて行きます。多分途中できつくなりねじ込めなくなると思いますので、上画像右上の絞り信号レバーをちょこっといじってやると、ねじ込めるようになります。それでもねじ込めない場合は、もう一度ヘリコイドをベースから分離させ位置を微調節し再度チャレンジしましょう。

 

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位置までベースを回転させて上画像の位置に来たときが無限位置となりますが、ここで前玉を取り付け、カメラボディにレンズをセットして無限調整をすれば完璧になります。無限の調整は、おおざっぱでが遠くの風景で調節、もうちょっと精度出したいときは、100mmレンズのコリメート&ナイフエッジでいけると思います。

 

ではあともう少し。

 

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距離指標リングを取り付け。無限位置にあわせて取り付けます。ビス3本で固定します。

 

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前玉ユニットをセットします。よく埃など飛ばしておきます。

 

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フィルター枠を取り付けます。これは前玉ユニットを押さえる役割もあります。ビス3本でしっかり固定します。

 

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銘板リングを取り付けます。ゴム系ボンドを3点つけて再現位置を確かめながら取り付けます。尚、上画像は分解を始めるときの銘板リングの外しかたです。注意はフィルター枠を傷つけないようにすること。銘板リングを無理に持ち上げないこと。

 

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メンテナンス完了。キヤノンEFに取り付けてみました。旧FD時代のボディですがニューFDもよく似合います。綺麗になったレンズを使ってまた試写してきましょう。

 

○追記:試写をUPしました。これまた申し分ない写りです。

 

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_canon/jwc_test_20081010_canon_newfd50_f14_01.html

 

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_canon/jwc_test_20081010_canon_newfd50_f14_02.html

 

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_canon/jwc_test_20081010_canon_newfd50_f14_03.html

 

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_canon/jwc_test_20081010_canon_newfd50_f14_04.html

 

○補足の画像をUPしておきます(2009/01/17)。

 

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ヘリコイドベースの絞り連動リングの位置を上画像(③の画像の左下の元画像)のようにしておいてから、ベースにねじ込みます。

 

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ヘリコイドベースをねじ込むとき、途中で何かに当たったようにねじ込めなくなりますので、上画像(④の画像の右上の元画像)の絞り信号レバーを時計廻り方向に押しながらヘリコイドベースをねじ込んでみて下さい。

 

○マウント側の組込方法を追記します(2009/01/18)。

 

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まずはリング類やレバー類を移動して上画像のようにあわせてください。絞りリングは1.4の位置にしてあります(どこでもOKなようですが)。

 

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上画像の突起が絞り連動リングのコの字型の部分に入ります(下画像のAの部分です)。

 

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ここからが組み込みの難しいところです。何度も繰り返しているとコツがつかめます。1回で出きればバンザイですが、たぶん何度もチャレンジすることになると思います。投げ出さずがんばりましょう。

 

1.Aの部分を少しかませます。

 

2.Aを差し込んだときBの部分がCにぶつかりますがそれで正解です。

 

3.Dのレバーをスライドさせると、ユニット全体が本体側に落ち込みます。

 

4.Fのボタンを押し込みながら(これが重要です)

 

5.Eのレバーを指で少しスライドさせ(この辺は微妙な感覚)、

 

6.同時にユニット全体を反時計廻りに回転させます(無理な力は不要)。

 

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8.X・Y・Zが一直線になるところまでユニット全体を回転させます。

 

9.このときFは押し込まれたままになっているはずです。

 

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10.上画像のレバーが丸印の位置にあればOK。

 

11.マウントの金具を取り付け、

 

12.ボディに装着して絞りとAEの動作確認し正常なら完成です。

 

私も(本レンズの)マウント側を分解したことがないのでどうかな?と思ったのですが、わかってしまうと案外簡単な部類かも知れません。1時間ほど悩みましたがなんとか組み立てられましたので手順をUPします。ただ両手がふさがってしまい画像が撮影できない部分や感覚的な部分もあるので、わかりにくいかも知れませんがご容赦ください。

 

○お問い合わせについて追記します(2011/07/03)。

 

 

 

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もし上画像のように赤指標がずれている場合の直す方法です(実行する場合は自己の責任にてお願いします)。

 

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まずリアキャップを右のように耳を削り取ったものを用意します(NewFD用はもったいないので、旧レンズ(FDやFL)他メーカー製のを使いましょう)。

 

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①の部分にキャップの溝を合わせてはめ込みます。②を押しながらキャップを反時計まわりに赤指標まで回転させます。

 

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これでキャップを外せば元通りになるはずです。 これで出来るはずですが、このような方法は正式なものではありませんので、最悪の場合、マウント部分の機構が壊れてしまう可能性もあります。ご心配な場合、大切なレンズの場合などについては、きちんとした修理屋さんに直して頂いてください。

 

○マウント部のベアリングの参考画像をUPします(2012/02/12)。

 

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コメント頂きましたマウント部のベアリング球についてですが、この部分の分解をしたことが無いので、だいぶ躊躇しましたが、NewFDレンズと旧FDレンズを見くらべて、同じような仕組みでしたので、ダメになってもいい旧FDレンズで分解をしてみました。と言ってもマウントの遮光カバー(正式名称は不明)を外しただけで、ベアリング球の存在が確認できましたので、分解はここまでとしました。(追記:レンズは前玉を下に作業のこと。レンズを横置きして遮光カバーを外すと、ベアリング球がバラけると思います)

 

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ベアリング球は、この隙間に入っています。ばらけてしまったベアリング球を画像の部分に入れて遮光カバー(これでベアリング球を押えているようです)を取り付ければ、OKだと思います。きっちり隙間無くではなくて、1、2個分の隙間があっても問題なさそうです。

 

あと画像を見てお気づきかと思いますが、さらに内側のリング下にもベアリングの玉が確認できます。恐らくスリ割のあるリングで押えているものと思われます。これを外すとベアリング球がバラけ出ると思いますので、外さない方が良いでしょう。

○NewFD35-105のマウント部分について追記します(2019/06/10)

お問合せがありましたので、たまたまマウント部などがバラバラのNewFD35-105と未分解のレンズがありまして、バラバラのを仮組してみました。

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絞りリングは開放位置です。

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ここでユニットが落ち込むと思います。

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さらにユニットがしっくり来る感じ?だと思います。

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赤指標のあたりでピタッとこなければ少しこじる感じでやるといいかも知れません。

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一応、手持ちのFTbにくっつけて絞りが動くか確認しましたので大丈夫かと思いますが、A位置では未確認です。(AE1があるのですが電池がなくて確認できません。とりあえずA位置には行きました)

 

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2008年10月 1日 (水)

OLYMPUS PEN FT

オリンパスPEN-FT。ハーフサイズの一眼レフ。スマートなボディに38mmF1.8の小ぶりな標準レンズが付いて手元にやってきました。

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しかしシャッターは正常に動作するものの露出計は動かなく、ファインダー内の汚れがすごく、またレンズはカビも繁殖するという個体でありました。そんなPEN-FTでありましたが、露出計不動は電池室が腐食していることが原因で通電し動作は確認できました。ということでファインダー内のお掃除となりました。

では画像と手順と行きたいところですが、手順用に画像を用意できませんでしたので(修理帳としてUP予定でなかったもので:汗)言葉で説明します(一応画像もありますが)。

(1)トップカバー

セルフタイマー(スタートボタン:順ネジ、と中のビス:逆ネジ)、巻き戻しクランクの基部のビス2本、巻き上げレバー指掛かり部分のビス1本を外しトップカバーを持ち上げます。トップカバー内のストロボ用のM接点に白リード線が来ていますので外します(ついでに黒リード線と黄リード線も外します)。これでボディと分離できます。

(2)セルフタイマーユニット

セルフタイマーユニットとシャッターレバーを連結するレバー(シーソー)がありますので中央のビスを外してレバーを外します。ボディ側レンズマウントのビス5本外します。内1本はセルフタイマーユニットを固定するものです。マウントの下にあったビス1本を外しすと、セルフタイマーユニットが外れます。細いバネが幾つかありますので、うっかり外れてしまっても復旧できるようにデジカメなどで記録しておきましょう。

(3)アイピースカバー

アイピースカバーの固定ビス2本を外すとカバーが取れます。

(4)アイピースプリズム

固定金具があります。見えているビス2本(上部と下部)を外すとアイピースプリズムが外れます。モルトがごっそり付いていると思いますので綺麗に取り去っておきます。その際黒の遮光塗料も剥がれてしまう場合がありますので、剥がれてしまったらつや消し黒でタッチアップしておきましょう。アイピースプリズムのカビも掃除しておきますが、コーティングがかなり弱いので軽く丁寧に拭います。

(5)シャッターダイアルユニットと前板

前板を外す前にシャッターダイアルユニットを外します。ボディ皮を捲ります(強烈に貼りついていますので無水エタノールなどを染み込ませながら丁寧に剥がします)。シャッターダイアルユニットの固定ビス2本を外します。連結カプラーがありますので確保を忘れずに。次に底カバーを外し、電池室(ビス2本・赤リード線1本)・ストロボ同調接点(黄リード線1本きている金具)・シャッター連動クランクレバーのビスを外します。前板は長いビス3本と短いビス2本で固定されていますので外します(それぞれ位置を覚えておきましょう)。そして前板をゆっくり上へ持ち上げ外します。

(6)補正レンズユニット←正式には何て呼ぶのでしょうかね?

これにハーフミラーと露出計(以後露出計ユニットと呼びます)も固定されています。黒のビニールテープがトップに貼られていますので、これを丁寧に剥がします。剥がすと穴が現れますが、その中にビスが1本みえると思います。このビスとさっき外したアイピースプリズム下部にあるビスを外すと、この補正レンズユニットが外れるのですが、露出計ユニットを先に外した方が作業しやすいので、先にビス3本で固定されている露出計ユニットを外します(このとき露出計にきている赤リード線を外します。電池室側でもOK)。

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上画像のように汚れがすごいので丁寧に清掃しておきます。アイピース同様にコーティングがかなり弱いので力を入れず軽く拭う程度にします。

(7)プリズムとスクリーン

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プリズムはビス2本で固定されているカバーを外し、そのカバーきているスプリングを外すと取り外せます。プリズムが取り外せるとスクリーンも取り外せ掃除可能となります。この個体の場合スクリーンは意外と綺麗でした。しかしスクリーンに面した側のプリズムはカビてました。

これらの作業で概ねファインダーは綺麗になると思いますが、それぞれプリズム・レンズ・鏡などのコーティング面が弱いこともあって、汚れをふき取るとコーディングも自然と落ちてきます。さらにカビている部分はコーディングを侵食しているので、カビを落とすとコーティングも同時に落ちています。ミラーも腐食がありファインダー上ではそれほど影響ないのですが、やや目障りなときがあります。プリズムは蒸着剥がれもあり、一応対策を施しましたがそれほどの改善は見られませんでした。まあ清掃前よりは綺麗になり我慢できなほどではないので良しとするところですが、やはり気持ちのよいファインダーにするためには専門の修理屋さんにお願いするべきでしょうね。

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(補足1)露出計の調整

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トップカバーを被せてから調整を行います。ほかのカメラで露出を比較しながら丁寧に調整しましょう。

(補足2)前板の取り付け

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ここが苦労する部分かも知れません。このコロとミラーが連動していて出っ張りの位置が正しくないと、シャッターを切った時ミラーアップしっぱなしだったり、シャッターが切れなかったり、コロのテンションの強弱もちょうど良くないと正常に動作しません。私はこのコロのテンションを解放した状態で前板を組んでからテンションを掛けました。正式な方法はわかりません。テンションを掛けるのは反時計まわりです。各部品の位置も重要です。

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レンズはカビのほか拭き傷、それと絞りが緩慢な動きでした。レンズはカビ除去するもののコーティングの痛みもありそれほど綺麗にはなりませんでした。絞りは分解せず「ベンジン流し」で復旧しました。

これでメンテナンス完了しましたので後日試写しまして結果はギャラリーにUPします。

○追記:試写をギャラリーにUPしました。

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_olympus/jwc_test_20081003_olympus_pen_ft_01.html

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_olympus/jwc_test_20081003_olympus_pen_ft_02.html 

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