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2008年10月16日 (木)

MUSASI OPTICAL MALCAFLEX

拾うか拾うまいか。となりにはもっと程度良いのがあるなぁ。とスルー。しばらくして行くと程度の良いのは消えていました。ありゃま。残ったのをよく眺めてみる。う~んまあどうにかなるだろうと拾ってきました。

 

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ざっと症状を。レンズはカビ・コーティング剥がれ・多数の拭き傷。シャッター動作するも油浮き。絞りも油浮き。ファインダールーペ欠損。砂ずりスクリーンカビ汚れ。景色は白色の霞が掛る。ピントノブのカバー欠損。無限出てるか怪しそう。貼皮劣化。などなど多数。修理代高くつくなぁこれは。

 

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上は解しながらの不具合箇所の画像です。分解しないとわからない部分はミラーと遮光クロスでしょうか。

 

ではでは修理しましょうということなのですが、行きは画像がないので帰りから説明します。

 

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劣化したクロスは取り去り新しいのを貼り付けます。代用品のフェルトで対処します。内側に貼りましたが、外側にも貼ると取り付けがグラグラせず良いです。

 

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ミラーを交換します。新しいのは表面反射鏡からの切り出しです。同じサイズに切り出してサイドを紙やすりで面取りしておきます。上画像の右が新しいものですが、反射面は傷が付きやすいのでシールコーティングされています。

 

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新しいミラーを取り付けました。傷なく綺麗です。ちなみにシールコーティングは一部分だけ剥がしておき、取り付けてからすべて剥がすと、うっかり傷の危険が減ります。

 

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フロント部分のベースカバーです。ビス4本で固定されていましたが、下に左右にワッシャが入っていました。ちなみにこれは無限調整ワッシャではなく、単にがさ上げのためのものです。

 

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ベースを固定しました。左右にアームが出ていますがベースの取り付け(取り外し)はちょっとしたコツが要ります。そんな難しくありません。すぐわかります。

 

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何という部品なのか不明ですが、一応レンズボードとしておきましょう。これは本体から出ているアームに4本ビスで固定されます。

 

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レンズボードを取り付け、シャッターユニットも取り付けます(ベンジン流し清掃済み)。ボードの裏側にレンズ取り付けリングがあります。すり割りがありますがゴム手袋で回すが正解です。リード線は上画像のように処理します。

 

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フロントカバーです。シャッターボタン内に上画像の部品が入ってます。忘れずに取り付けましょう。

 

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フロントカバーを取り付けました。ビス4本です。かなりいい加減な精度でしっくりとはまってくれません。レンズも取り付けます(カビ清掃済み)。

 

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ファインダーを取り付けこの時点で無限のチェックをしておきます。チェックしてみるとやっぱり無限が出ていませんでしたので調節していたのですが、シャッターユニットのワッシャ1枚を抜きおおむね合せました。あとは実際に撮影してみて判断します。

 

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フロントカバーに皮を張ります。まあまあの仕上がりです。寸法はノギスで測りレンズの部分はサークルカッター、シャッターボタンはポンチ(9mm)を使います。

 

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とりあえずはこれで撮影できるようになったので、後で試写しましょう。

 

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やっぱりちょっとみっともないので試写する前にとピントノブのカバーを自作しました。試作を繰り返し4回目、ようやく満足できる仕上がりになりました。材質はプラスチックです。カバーが1~2mmくらいの厚みになるよう穴を粘土で埋めます。内側に石鹸を塗ります。プラ粉末を入れて溶剤を染み込ませ少し放置後(30秒ほど)上画像のフイルムキャップ(これにも石鹸を塗る)をかぶせ押しつけます。5分ほど放置してキャップをはがすとカバーの原型が出来ています。硬くなったらカバーを取り出し面取りとやすりがけをして仕上げます。仕上がったカバーをピントノブにボンドで固定し完成です。

 

なかなかいい感じでしょ(嬉)。使うのが楽しみになりました。

 

○追記の試し撮りです。ちょいと光線引きがみられましたので再点検です(2008/10/27)。

 

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_niganref/jwc_test_20081027_malcaflex_01.html

 

シャープな写りですが、フレアも出ていますね。レンズの拭き傷が多いせいでしょう。

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コメント

カメラの修理、とりわけノブの修復には恐れ入りました!

投稿: WAW | 2008年11月11日 (火) 17時50分

WAWさん、管理人のJWCです。コメントありがとうございます。たまたまフイルムキャップの径が合ったので思いのほかよくできました。キャップのBとか27とかの文字まで再現されちゃってますが、ご愛敬ということで(笑)。

投稿: JWC | 2008年11月11日 (火) 23時27分

こんにちは。修理もすごいのですが、それで撮っている写真が素晴らしく良いですね。

投稿: とりおた | 2016年5月27日 (金) 11時23分

とりおたさん、管理人のJWCです。コメントありがとうございます。修理と写真についてお褒めいただき恐縮です。ありがとうございます。正直申しますと、掲載でいない、いわゆる失敗作は、掲載作品のうん十倍(笑)です。

投稿: JWC | 2016年5月27日 (金) 22時47分

良ければでいいのですが分解の方法を教えてくださいませんか?

投稿: パン粉 | 2022年10月21日 (金) 20時18分

パン粉さん、管理人のJWCです。コメントありがとうございます。

分解の方法ですが、すでに同機は手放してしまっておりまして、また当時の分解のことをよく覚えていないのでスミマセン。

それでとりあえず、参考になる本があるので、紹介ししますと「やさしいカメラ修理教室」(朝日ソノラマで大関通夫さん著)という本で「リコーダイヤコード(二眼レフ)の分解と修理」というページがあります。私の分解したマルカフレックスとは違う機種ですが、みたところ構造は似ているかな(ピント調節がノブ式かレバー式かの違い?)と思いますので参考になるかと思います。

ミラーを外すしたり交換する場合は、ファインダーを外します(多分ビス4本で固定されている)

シャッターユニットを外す場合は前面の貼り皮を剥がして、ビスで固定されているボード類を取り除いていく感じでしょうか。シャッターユニットの分解はハードルが高いと思うのでお勧めしません。別の機種だと思いますが、セルフタイマーを外した際にうっかり壊して動かなくなってしまった記憶があります。

以上なのですが、あまり参考にならずお役に立てなかったかも知れませんが、どうぞよろしくお願いいたします。

投稿: JWC | 2022年10月22日 (土) 07時00分

すばらしいお手並みです。感服しました。
ピント調整でご苦労されたようですが、ブロニー判はロールフィルムのため圧板を約0.2ミリから0.4ミリ押し戻します。そのためマミヤ創業者間宮精一氏は0.4ミリ焦点位置を後方へずらしたと聞いています。実はこれは当時のローライファンにとっては常識だったようですがピント調整の際は要注意です。御存知でしたらご容赦下さい。失礼しました。

投稿: マミヤファン | 2022年12月 6日 (火) 18時11分

マミヤファンさん、こんばんは。管理人のJWCです。お褒め頂き恐縮です。でももう脳みそも含めてだいぶ鈍っています(笑)。

ピント調整について教えていただきありがとうございます。0.4mmは結構な違いになりますね。まったく知りませんでしたので非常に助かります。修理する機会があったらそれを頭に置いてやってみますね。ありがとうございました。

投稿: JWC | 2022年12月 6日 (火) 19時39分

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