CANON

2009年11月 2日 (月)

CANON AE-1

キヤノンAE-1を入手しました。チェックしたところ動作は問題ありませんが、モルトの劣化とファインダーの汚れがありました。今回はファインダーの清掃と前板を外してアイピース下のモルト交換、まだ発生はしていませんが「鳴き」の対策をしたいと思います。

20091102_01

AE-1は市販の分解本がお手本になりますので、電装がありますが注意事項を守りながら手順通りにやればそう難しくはありません。手順は「学研 よくわかるカメラの改造と修理」「技術評論社 ジャンクカメラの分解と組立にもっと挑戦」を参考に行います。前者はAE-1の持病ともいわれる鳴きの修理、後者はAE連動糸の修理方法とプリズムをおろす方法、それから前板を外す方法が紹介されています。

20091102_02

トップカバーを外すと、このような状態になっております。丸数字の部分を外すのですが、多少前後してもOKですが私はこの順番で外しました。半田コテがリード線などに干渉せず外しやすい場所からということになります。ちなみにリード線の色と位置は本に掲載されている通り同じでした。

20091102_03

左肩の可変抵抗部分です。トップカバーを開けた状態での位置を参考にしてください。

20091102_04

こっちは右肩の巻き上げレバー部分です。白い円盤がありますが本のは黒いので、年代によって多少改良がくわえられているものと思います。ちなみにこのボディは比較的後期の部類のようです(SNo.406****)。

20091102_05

アイピースの部分ですが、アイピースの清掃だけでしたら、上画像のように行えば出来ます。AE連動糸を外さなくても出来そうですが、これも本に書かれていますが、糸を切ってしまうリスクがありますので、やっぱりAE連動糸を外して行った方が良いでしょう。

20091102_06

前板を外しました。画像の場所にモルトが使われていますので、新しいものに交換しておきます。また鳴き対策でギアに希釈オイルを注油しておくのも忘れずにですね。

20091102_07

プリズムをおろしてプリズムとコンデンサーレンズを清掃しておきます。メーターに注意しながら行いましょう。

今回スクリーンとコンデンサーレンズの隙間は綺麗でしたので、これ以上分解はしませんでした。清掃する場合はたぶん枠のビスやメーターを外す必要があると思います。メーターの針は最重要な場所ですので曲げたりして壊さないようさらに注意が必要です。

ここまで出来たらあとは逆順に組み立てればOKなのですが、私は一回前板の組み付けに失敗して、巻き上げが何度も出来てシャッターが切れなくなってしまいました。もう一度分解して巻き上げの状態を確認しながら組み立てOKとなりました。ポイントは前板を組んだ時に巻き上げレバーを借り付けして巻き上げをチェックしてみることです。何度も巻き上げ出来るようですとNGです。一回巻き上げるか巻き上げした状態であれば巻き上げ出来なければOKかと思います(コメント頂きました方が前板の組み込み方法をご紹介されています。私はまだ挑戦していませんが組み込みの参考にコメントをご覧ください)。

20091102_08

前オーナーによると高校の時にバイトして買ったカメラだそうです。私も当時はこのカメラに憧れたものです。綺麗になったこのカメラで何か撮ってきましょう。

| | コメント (13)

2009年4月28日 (火)

CANON EF ファインダー清掃

ジャンクのキヤノンEF。裏蓋が開かず、アクセサリシューの金具欠品、ファインダー内に多数のゴミ、ボディの凹みなど、確かにジャンクとしか扱えない代物ですね。ただ電池なしですがシャッターは快調に切れてますので、裏蓋をなんとかすれば写真は撮れそうと判断し入手しました。

20090428_01

裏蓋はヒンジ側の軸を押しこみ、巻き戻しノブを持ち上げたらあきました。観察してみると、なぜか裏蓋に歪みがあります。これを手で矯正して少し渋いですが開くようになりました。そしらた何とフイルムが出てきました。巻き戻してあったのですが、前オーナーは取り出せなかったようです。何が写っているか・・・前オーナーには申し訳けありませんがフイルムは感光させ処分させて頂きました。ご容赦を。

さて電池を入れて確かめると露出計が動きます。シャッターもOKなのでファインダーを綺麗にすれば十分フィールドで役に立ちそうです。ということでトップカバーを開けて清掃することにしました。

20090428_02

20090428_03

20090428_04

(1)巻き上げレバー(2)巻き戻しクランクとISO感度ダイアル(3)キャッツ切り替えスイッチ、トップカバーのビス6本を外し、トップカバーをゆっくり持ち上げ外します(ネジ類の逆ネジはありません)。なおシャッターダイアルはB位置にてオープンしました(ギアの位置を再現できればどこでもよさそうですが)。

20090428_05

アイピースを外します。

20090428_06

ペンタ部に基板があります。プリズムを下ろすためにはこの基板を剥がさないとなりません。

20090428_07

20090428_08

20090428_09

画像のリード線を外します。6本あります。あと画像に記述していませんが、キャッツ切り替えスイッチからリンクするレバーを外しておきます。

20090428_10

プリズム押さえ金具を外します。私は誤って片方のスプリングフックを破損してしまいました。外すときまたは取り付けるときに注意が必要です。なお破損したものは取り付けられないので、金具自体にピンバイスで1mmの穴を開けて引っかけられるようにして対処しました。

20090428_11

アイピース付近の左右のビスを外すと上の画像のようにベースごとごっそり取り外せます。

20090428_12

プリズムを取り出します。スペーサも入っていますので、左右どちらに入っていたかメモしておきます。

20090428_13

プリズムが乗っていた枠を外します。画像の左下の金具はキャッツ切り替えスイッチのリンク金具です(この時点で外したものではありません)。

20090428_14

この時点でメーターが見えますね。次にコンデンサーレンズとスクリーンが入っている枠を取り出しますが、このメーター類に気をつけないといけません。また最大の問題が枠を固定しているビス3本ですが、これを外すとピント(無限)位置が狂うことです。コンデンサーレンズのみ掃除でOKの場合は、これ以上の分解はやめておきます。

今回はコンデンサーレンズとスクリーンの隙間のゴミとカビがかなり多いので、無限位置が狂うことを承知の上分解することにしました。

20090428_15

取り出しは指針を避けるように片側から枠を持ち上げます。かなりデリケートな作業です。失敗して指針を傷めると情けないことになりますので細心の注意を払います。組み立て時も同様です。神経使います。

20090428_16

枠からコンデンサーレンズ、スクリーンを取り出します。まずシャッタースピード表示板をはがします。ゆっくり丁寧に。コンデンサーレンズとスクリーンを絞リ表示板とは反対側から持ち上げます。取りだしたコンデンサーレンズとスクリーンはビニールテープでとめられていますので、これを剥がし両者を分離します。すると上画像のようになりそれぞれ清掃できるようになります。

ビニールテープの再利用ができなくなった場合は、普通のセロハンテープを同じサイズに切って代用します。それから組み立て時に絞り表示板の突起を、ボディのそれなりの場所(見ればわかります)に入らないと連動がうまくいかなくなりますので注意が必要です。

20090428_17

20090428_18

清掃前と清掃後のファインダー画像です。ちょっと解像度が悪くわかりにくいのですが、まあまあ綺麗になりました。あとピントの問題ですが、組み立て時に中望遠レンズを取り付け遠くの風景を入れてルーペで観察しながら一番シャープな印象となる位置に調節してこれを無限とすることにしました。

20090428_19

あとは撮影してきちんと写るかが問題ですが、近日中に実写チェックしてみましょう。

それからアクセサリシューにはシューカバーを差し込みました。少々ゆるいのですが厚紙を挟んで抜け落ちないようにしました。ストロボは使わないことにしてこれをつけっぱなしにしておきましょう。

| | コメント (4)

2009年1月 5日 (月)

CANON NewFD200mmF4

インナーフォーカスタイプの200mm望遠レンズで距離によって全長が変化せずバランスのいいレンズです。また凹凸も少なくすらっとしてスマートで全長も短くコンパクトなデザインです。

20090105_01

さてこのレンズ、動作はすべて問題なしでピントリングや絞りリングもスムーズに動きますが、レンズにカビが盛大に発生しているジャンクレンズであります。それから各所スリワリやかに目に傷やタッチアップ痕(マジック塗り)がありますので、どなたかが分解されたようですね。

20090105_02

20090105_03

20090105_04

後玉側にもカビ。それにニュートンリングがみえますね。バル切れしているわけではないのでニュートンリングは特に問題なさそうです。

20090105_05

20090105_06

では前玉側から。レンズの銘板リングをゴムアダプターを使って外します。スリワリがあるのですが、レンズがすぐそばにあるのでゴムアダプターの方が安全です。

前玉はレンズサッカーで持ち上げると取り出せます。両面ともカビがすごかったです。2枚目のレンズはほんの少し端っこにカビがある程度で比較的きれいでした。2枚目の反対側の面は特に汚れてはいないので取り出さないでクリーニングしました。

前玉側は以上で終了、次に後玉側の掃除をしましょう。

20090105_07

後玉を外すにはマウントを分解せねばなりません。でもそんなに難しくないです。まずロックピンのある外周のビス3本を外し銀リングを抜きとると、絞り連動機構が取り出せるようになります。位置をよく確認しながらゆっくり抜き取りましょう。

20090105_08

ロックピンリングの取り付け固定ビス黒3本と銀1本を外します。これで絞りリングが外せます。注意点は絞りリングのクリックストップのスプリングと円柱形の小さな部品です。グリスが塗られているので飛んで行ってしまうとこはないと思いますが、念のためビニール袋などの中で作業すると良いでしょう。

20090105_09

上画像の部品を外します。これは台座と呼ぶのでしょうかよくわかりませんが・・・。ビス4本で固定されています。うち1本は青いプラ部品の下に隠れています。

20090105_10

後玉を取り外すのですがビス3本で固定されていてビスが錆びていて難儀しました。おかげで1本舐めてしまい仕方ないのでピンバイスを使って頭を削りました。組み立て時はこの部分にボンドG103を流し込んで固定しておきました。とりあえずは大丈夫でしょう。

2枚目のレンズはカニ目リングを外すとレンズサッカーで取り出せます。両レンズとも盛大にカビが発生していましたのでお掃除しましたが、コーティングムラがかなりできました。

20090105_11

カビはレンズだけでなく、上画像のようなところにも発生していたので、こういう箇所もチェックして汚れているようならお掃除しましょうということですね。

20090105_12

20090105_13

あとは逆順に組立完成なのですが、絞り連動機構の組み付けがちょっと捻りが必要かも知れません。文字通り捻りです(笑)。分解時の動きを観察しておけは問題なく組み立てられますので、メモ(デジカメでメモでも)しておくことをお勧めします。それから余分なグリスが染み出てきています。レンズマウントのボディ取り付け部分にも油が出ていたら、これも取り除いておいた方がよいです。ボディが汚れますのでね。

20090105_14

今となっては使うのが難しいレンズかも知れませんね。よい被写体を見つけて試写してきましょう。結果はまた後でUPします。

○前群の分解方法についてお問い合わせがありましたので参考資料として追記しますね(2009/01/16)。

20090116_01

フード下にあるイモネジ3本外し、イモネジの穴からシンナーやアルコールを注し緩み止めを溶かして筒をひねると、上画像のように分解できます。画像にみえているレンズは4群目(4枚目)。ここから1枚づつ外して3群、2群とアクセスするのと思われます(これより先は分解していません)。なお上の画像ではピントリングのゴムまで外していますが、その必要はありません。

ちなみに組み立ての際はイモネジの傷がある同じ位置まで正確にねじ込まないとピントが狂うと思います(っていうか組立後は無限調整が必須ですね)。この点分解前にご承知おきください。

○随分と時間が経ってしまいましたが試写しましたので追記します(2009/05/01)。

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_canon/jwc_test_20090430_canon_nfd200f4_01.html

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_canon/jwc_test_20090430_canon_nfd200f4_02.html

逆光でもゴーストやフレアは少なく、開放F値は並みですがボケも綺麗に思います。

○レンズが違いますが、旧FD135mmF2.5のマウント側の分解方法について、旧FD200mmF4の参考として追記します(2017/06/24)。あくまでも参考です。また実行の際は、機構や動作などよく観察、メモしたりしながら、細心の注意お願いします。

20170624_01

マウント側から後玉ユニットを外します。スリ割り(ユニットの一番外側です。遮光カバーに工具の先端が干渉するかも知れませんが、まあ構わずやってしまいました)に工具を垂直に当てて緩めます。下画像の上部分に外した後玉ユニットが写っています。ちなみに、この時点で前玉側の絞りの一番近いレンズ面が清掃(やりづらいかも知れませんが)できるようになります。

20170624_02

工具はクロスタイプです。力が入るように画像のように工夫しています。尚、上画像では、マウントの締め付けリングを取り外していますが、外す必要はありません。

20170624_03

マウントユニットを外しますが、ポイントはピントリングを最短側にすることです。そうすると、画像のように、ごっぞりと外すことができます。

ここで、前玉側のレンズ面を清掃しても良いのですが(後玉ユニットを外した所での清掃が無難ですね)、絞りがフリー状態になって、清掃中に一気に絞りが閉じて、清掃道具(綿棒やクリーニングクロスなど)が絞りに当たって破損する可能性があります。よくよく内部の機構を観察しながらでないと、取り返しのつかないことになるでしょう。注意してください。

あと絞りリングも外れやすいので、組み込まれているスプリングを傷めたり(下の追記画像)、スチールボールを紛失する危険がありますので、これも注意をお願いしますね。

○こうなってしまうと大変ですね。(2017/06/26)画像を追記します。

20170624_13

気付かず絞りリングをはめようとすると、スプリングを噛んでしまい、残念なことになります。こうなると、スプリングが着いた状態で組み込みが難しくなります。

○FDレンズの本(THE LENS)、FD135mmとFD200mmのページの一部から引用して掲載しておきます。(2017/06/25)

20170624_11

20170624_12

FD135mmもFD200mmも、おそらく後玉ユニットを外せれば、絞り直前の前玉側のレンズ面が清掃できるかと思います。割り箸など細長い棒にクリーニングクロスを巻き付けたものなどで清掃することになりますが、レンズの縁がクリーニングできるかどうかが微妙な所です。

| | コメント (20)

2008年11月17日 (月)

CANON FD80-200mmF4 S.S.C.

キヤノンの旧FD望遠ズーム。F値4固定、最短撮影距離1mと高性能なレンズ。お値段もカタログでは10万円と高価。そんなレンズもここ最近の中古価格は寂しい限り。補正レンズなしアダプタでデジタルで使えないことが原因でしょうか。

20081117_01

安い中古価格に比例すべくジャンク品ともなれば可哀そうなくらい安くなってしまいます。そんなに安くならなくてもと思いますが、レンズのカビや曇り、絞り油浮き、さらにズームリングのガタとくれば納得の価格。致仕方ありません。

というわけで本レンズはその症状のジャンク品でありましたが、出てくる絵は特に問題ありませんで、そのままでもOKでしたが、やっぱり気持ち悪いので分解修理することにしました。

20081117_02

分解した部品。こんなところまで分解でき、絞りまで取り出せます。

20081117_03

レンズはご覧の通り。絞りは油浮き。ですが重症ではありません。

20081117_04

マウント側の分解の図。後玉ユニットに絞り機構が組み込まれています。分解は特に難しい部分はないのですが、絞りのクリック用のスチールボールが2つありますので、これをなくさない(中のスプリングも)ようにすることです。透明のビニール袋の中で作業するなどしましょう。あ~あとAE切り替えピンがありますので、これにもスプリングがあるので注意が必要です。

20081117_05

ユニットの各リングゆるめれば内部のレンズも掃除できます。恐らくどの個体にもケガキ線があると思いますので、各リングがその位置にくるように組み立てます。この個体は内部のレンズは綺麗でしたので分解はぜず、絞りの直後のレンズのみクリーニングしました。それから各所緩み止めがありますので、組み立て時も同じように緩み止めしておきましょう。絞りはユニットごとベンジン流しの洗浄です。

20081117_06

レンズマウント側を組立ます。後玉ユニットを鏡筒にセットしてイモネジで固定します。きちんと分解時の位置になるようにですね。イモネジのところは緩み止めします。絞りリングを組み込む際、スチールボールをセットしますが、上画像のようにスチールボールを置いて、ボールを押さえながら絞りリングを回します。反対側も同じやりかたでボールをセットします。AE信号ピンを取り付けます。最後に締め付けリングを取り付けます。付随する絞り連動アームを内部の所定のガイドに入るようにします。これでマウント側はOK。動作確認のためボディに取り付けて絞りが正しく動作するか確認しましょう。

20081117_07

さあ前玉側を組立ましょう。ズームリングのガタですが、上画像のズームリングから出ているガイドにあるビスにプラリングがあるのですが、これが朽ちて隙間ができるためです。同じ部品はないので油に強いゴムチューブを切り取って挟んでおきました。これで一応ガタもなく動きもスムーズになりました。それから古いグリス(このレンズの絞りの油浮、レンズの曇りの原因物質でしょうか?)はすべて除去して、新たに少量モリブデングリスを塗っておきました。

20081117_08

絞り機構の手前のレンズ。中玉ユニット(第3群レンズ)の取り付けです。上画像の隅に貼り付けましたが、コマの部分はこんな感じになっています。組み込みはちょっとしたコツが必要です。レンズを入れる際、鏡筒内側の溝に沿って縦に差し込みます。入口が狭いんですね。中に入れてから回転させます。ちなみに私はここで手が滑って中に落としてしまい、絞り直後のレンズ(第4群)に少し傷をつけてしまいました(涙)。

このユニット押さえの金具(正式名称?)についているコマにもプラが使われていて朽ち果てていました。これも取り除いておきましたが、代用品がないため隙間はできたままです。少しガタが発生していますが実用上支障なさそうなのでこれでOKとしておきます。

20081117_09

20081117_10

先にベースの枠を取り付け、中玉ユニット(第2群)を取り付けます。難しい部分はありません。ユニット押さえの金具のコマも痛んでいましたが、まだ原型は留めていたので、そのまま取り付けました。

20081117_11

最後の仕上げですが、ここがちょっと難しいところです。画像にうまく撮れませんでしたので言葉で説明してみます(あんまりうまく説明できませんですが:汗)。まあ実際にやってみて仕組みをよく理解すれば何ら問題なく組み込みできるでしょう。

上画像はピントリング類を組み込んだところです。内部のガイドが2つある筒を大体この位置になるようにして、リングで固定します。その際矢印の部分のスリ割りにレンズ側のビスが入るようにします。入らないと所定の位置ではないということです。

20081117_12

前玉ユニット(第1群)を取り付けます。その際は内部の2つのガイドにそって差し込んでから(微妙にガイドの幅が違います)外側の筒を回します。その際にはレンズ開口部のフード取り付け位置が正規の位置(上は溝がありますね)のままねじ込んで行きます。うまくできると上画像のようにフードの先端とと前玉ユニットの傾斜部分が大体同じになります。

無限の調整をしてピントリングをイモネジで固定します。無限はボディに取り付け遠くの景色で合わせましたが、このレンズは無限位置を超えて3mmほど行きすぎますので、自分の好みの位置を無限としてよいでしょう。ズームリングも動かしてピント位置が動かないことも確認しましょう。すべてOKならピントのゴムリングを取り付けて完成です。

20081117_13

そうそうもう1点失敗したのですが、後玉も少し傷をつけました。締め付けリングユニットについている絞り連動アームの先端を差し込む際、誤って後玉にぶつけてしまいました。気をつけないといけませんね。反省です。

まあそれでも綺麗になりましたから使ってみましょう。先日のタムロンレンズと一緒に使ってきましょう。

○試写を追記します(2008/11/22)。

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_canon/jwc_test_20081121_fd80_200f4_01.html

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_canon/jwc_test_20081121_fd80_200f4_02.html

描写に不満なく良いレンズです。使い勝手もおおむね良かったですけど1点だけ。若干ヘリコイドが重く感じました。ちょっと調整したいなぁという気持ちでいます。

| | コメント (0)

2008年11月15日 (土)

CANON AE-1P 鳴き修理とちょい再塗装

キヤノンのAE-1P。ブラックボディ。比較的綺麗なボディなのですが、目立つ錆びもあるしお決まりの鳴きも出ていますので、その2点を改善してあげることにしました。

20081115_01

「鳴き」修理での分解手順は市販の本に詳しく解説されていますので、注油するところの画像UPしておきます。

20081115_06

画像の四角の部分のギアの油切れ。ここに注油です。ほんの少量で十分。私はすべてのギアに注しましたが、一番上の金属ギアだけでも大丈夫かも知れません。1個ずつ注油と組み立てを繰り返して鳴きが無くなるか確認しながら最適な場所を見つけるのも良いかと思いますが、それなりに(分解組立時の破損などの)リスクがあるので、私は全部にしています(注油オーバーもありますが)。せっかく動作しているものなんで。

20081115_02

ボディ左側の錆びです。なんでこんなところだけ錆びるのか不明ですが、錆びを落として塗装します。

20081115_03

ビス3本を外すとカバーが取り外せます。裏蓋開閉レバーの金具にスペーサが入っていますので確保します。

20081115_04

耐水ペーパーで擦って錆びを落としました。全体を落そうかとも思ったのですが面倒なんでやめました(笑)。

20081115_05

塗装後、ボディに取り付けたものです。塗装は下地塗装と黒のラッカーです。塗装後、オーブンで30分ほど焼きました。熱のかけ具合にちょっと失敗して斑ができました(焼付け塗装について誤解があるとのコメントを頂きました。私の紹介した方法では塗装が劣化するだけとのことですので、この塗装記事については参考になさらないでください。詳しくはコメントを参照願います。)が、中古カメラっぽくてよいかもと実に身勝手な理由で「良し」としました(笑)。

このボディはモルトがほとんど痛んでいませんでした。一ヵ所だけ裏蓋のヒンジ部分だけ少しベトついていたので剥がしましたが、鳴き修理で分解しても内部のモルトは新品状態で綺麗です。分解痕は見当たらないので、きっとこれはプロの修理屋さんが一度OHしているのに違いない、とまた勝手に想像して「さすがプロの仕事は違うなぁ」と一人で感心しているのであります。

| | コメント (7)

2008年10月 5日 (日)

CANON NewFD50mmF1.4

キヤノンのニューFD標準レンズ。開放F値1.4の明るいレンズです。この個体は半年ほど前に入手し、以前掲示板の方にカキコ頂きました方のサンプルとして分解し、そのまま保留としてあったもので、今回メンテナンスして組み上げることにしました。

 

20081005_01

 

と保留なんて言葉使って誤魔化しましたが、要は放置しておいたということです(笑)。

 

20081005_02

 

本レンズの症状ですが、1.絞りの前後のレンズ面の汚れ。2.絞りの油浮き。この2点です。前玉まで外したところまでしてありましたので、レンズの清掃は簡単です。あまり汚れてませんでしたので、無水エタノールで丁寧に拭い綺麗になりました。

 

20081005_03

 

ヘリコイドユニットを外し絞りユニットを取り出します。絞りユニットは3本のビスで固定されていますのでそれを外し、後玉側から絞りユニットにある銀レバーなどを押すと取り外せます。尚緩み止めの接着がされていると思いますので、あらかじめ無水エタノールなどで除去しておきます。

 

20081005_04

 

20081005_05

 

絞りユニットを「ベンジン流し」にて余分な油を除去します。ユニットを分解しても良いのですが、組立ての自信がない方はこの「ベンジン流し」がよいと思います。ブロア乾燥時に絞りに油の筋が残ると思いますので、ベンジンを付けた棒などで軽くふき取ると綺麗になります。

 

20081005_06

 

綺麗になった絞りユニットをヘリコイドユニットに組み込みました。ビスで固定し一応絞りの動作確認をしておきます。

 

さてここからヘリコイドユニットの組み込み方の説明になりますが、分解時に要所にケガキをしておけば組立ても容易になりますが、ケガキを忘れてしまった場合には、ねじ込み場所や無限位置がわからなくとても苦労します。ここではケガキをしなかった場合のヘリコイドの組み込み方を説明したいと思います。

 

20081005_11

 

まずベースのリングを上画像のようにねじ込みます。ベースのリングを完全に分離してしまった場合、ねじ込み開始位置がいくつもあると思いますから、この位置になるよう何度も繰り返してやって位置を探してください。

 

20081005_12

 

ヘリコイドをねじ込むためのベースの位置です。ベースの切り抜きが①の場所から反時計まわりにまわして②の場所になったところにします。

 

20081005_13

 

ヘリコイドをねじ込みます。上画像のように行います。ヘリコイドをねじ込む位置がなかなか見つからず苦労すると思いますが根気よく作業しましょう。またヘリコイドユニットの絞り制御リングの位置を上画像左下のようにしておきます。

 

20081005_14

 

ベースは動かさずヘリコイドユニットを反時計まわりに4分の1回転させ、キーの入る部分を筒下に来るようにします。上画像の位置がそうですが、この場所できつくなりますので簡単です。そして今度はヘリコイドユニットを動かさずベースを回転させます。するとヘリコイドユニットがベースにねじ込まれて行きます。多分途中できつくなりねじ込めなくなると思いますので、上画像右上の絞り信号レバーをちょこっといじってやると、ねじ込めるようになります。それでもねじ込めない場合は、もう一度ヘリコイドをベースから分離させ位置を微調節し再度チャレンジしましょう。

 

20081005_15

 

位置までベースを回転させて上画像の位置に来たときが無限位置となりますが、ここで前玉を取り付け、カメラボディにレンズをセットして無限調整をすれば完璧になります。無限の調整は、おおざっぱでが遠くの風景で調節、もうちょっと精度出したいときは、100mmレンズのコリメート&ナイフエッジでいけると思います。

 

ではあともう少し。

 

20081005_21

 

距離指標リングを取り付け。無限位置にあわせて取り付けます。ビス3本で固定します。

 

20081005_22

 

前玉ユニットをセットします。よく埃など飛ばしておきます。

 

20081005_23

 

フィルター枠を取り付けます。これは前玉ユニットを押さえる役割もあります。ビス3本でしっかり固定します。

 

20081005_24

 

銘板リングを取り付けます。ゴム系ボンドを3点つけて再現位置を確かめながら取り付けます。尚、上画像は分解を始めるときの銘板リングの外しかたです。注意はフィルター枠を傷つけないようにすること。銘板リングを無理に持ち上げないこと。

 

20081005_31

 

メンテナンス完了。キヤノンEFに取り付けてみました。旧FD時代のボディですがニューFDもよく似合います。綺麗になったレンズを使ってまた試写してきましょう。

 

○追記:試写をUPしました。これまた申し分ない写りです。

 

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_canon/jwc_test_20081010_canon_newfd50_f14_01.html

 

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_canon/jwc_test_20081010_canon_newfd50_f14_02.html

 

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_canon/jwc_test_20081010_canon_newfd50_f14_03.html

 

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_canon/jwc_test_20081010_canon_newfd50_f14_04.html

 

○補足の画像をUPしておきます(2009/01/17)。

 

20090117_01

 

ヘリコイドベースの絞り連動リングの位置を上画像(③の画像の左下の元画像)のようにしておいてから、ベースにねじ込みます。

 

20090117_02

 

ヘリコイドベースをねじ込むとき、途中で何かに当たったようにねじ込めなくなりますので、上画像(④の画像の右上の元画像)の絞り信号レバーを時計廻り方向に押しながらヘリコイドベースをねじ込んでみて下さい。

 

○マウント側の組込方法を追記します(2009/01/18)。

 

20090118_01

 

まずはリング類やレバー類を移動して上画像のようにあわせてください。絞りリングは1.4の位置にしてあります(どこでもOKなようですが)。

 

20090118_02

 

上画像の突起が絞り連動リングのコの字型の部分に入ります(下画像のAの部分です)。

 

20090118_03

 

ここからが組み込みの難しいところです。何度も繰り返しているとコツがつかめます。1回で出きればバンザイですが、たぶん何度もチャレンジすることになると思います。投げ出さずがんばりましょう。

 

1.Aの部分を少しかませます。

 

2.Aを差し込んだときBの部分がCにぶつかりますがそれで正解です。

 

3.Dのレバーをスライドさせると、ユニット全体が本体側に落ち込みます。

 

4.Fのボタンを押し込みながら(これが重要です)

 

5.Eのレバーを指で少しスライドさせ(この辺は微妙な感覚)、

 

6.同時にユニット全体を反時計廻りに回転させます(無理な力は不要)。

 

20090118_04

 

8.X・Y・Zが一直線になるところまでユニット全体を回転させます。

 

9.このときFは押し込まれたままになっているはずです。

 

20090118_05

 

10.上画像のレバーが丸印の位置にあればOK。

 

11.マウントの金具を取り付け、

 

12.ボディに装着して絞りとAEの動作確認し正常なら完成です。

 

私も(本レンズの)マウント側を分解したことがないのでどうかな?と思ったのですが、わかってしまうと案外簡単な部類かも知れません。1時間ほど悩みましたがなんとか組み立てられましたので手順をUPします。ただ両手がふさがってしまい画像が撮影できない部分や感覚的な部分もあるので、わかりにくいかも知れませんがご容赦ください。

 

○お問い合わせについて追記します(2011/07/03)。

 

 

 

20110703_01_3

 

もし上画像のように赤指標がずれている場合の直す方法です(実行する場合は自己の責任にてお願いします)。

 

20110703_02

 

まずリアキャップを右のように耳を削り取ったものを用意します(NewFD用はもったいないので、旧レンズ(FDやFL)他メーカー製のを使いましょう)。

 

20110703_03_3

 

①の部分にキャップの溝を合わせてはめ込みます。②を押しながらキャップを反時計まわりに赤指標まで回転させます。

 

20110703_04_2

 

これでキャップを外せば元通りになるはずです。 これで出来るはずですが、このような方法は正式なものではありませんので、最悪の場合、マウント部分の機構が壊れてしまう可能性もあります。ご心配な場合、大切なレンズの場合などについては、きちんとした修理屋さんに直して頂いてください。

 

○マウント部のベアリングの参考画像をUPします(2012/02/12)。

 

20120212_01

 

コメント頂きましたマウント部のベアリング球についてですが、この部分の分解をしたことが無いので、だいぶ躊躇しましたが、NewFDレンズと旧FDレンズを見くらべて、同じような仕組みでしたので、ダメになってもいい旧FDレンズで分解をしてみました。と言ってもマウントの遮光カバー(正式名称は不明)を外しただけで、ベアリング球の存在が確認できましたので、分解はここまでとしました。(追記:レンズは前玉を下に作業のこと。レンズを横置きして遮光カバーを外すと、ベアリング球がバラけると思います)

 

20120212_02

 

ベアリング球は、この隙間に入っています。ばらけてしまったベアリング球を画像の部分に入れて遮光カバー(これでベアリング球を押えているようです)を取り付ければ、OKだと思います。きっちり隙間無くではなくて、1、2個分の隙間があっても問題なさそうです。

 

あと画像を見てお気づきかと思いますが、さらに内側のリング下にもベアリングの玉が確認できます。恐らくスリ割のあるリングで押えているものと思われます。これを外すとベアリング球がバラけ出ると思いますので、外さない方が良いでしょう。

○NewFD35-105のマウント部分について追記します(2019/06/10)

お問合せがありましたので、たまたまマウント部などがバラバラのNewFD35-105と未分解のレンズがありまして、バラバラのを仮組してみました。

20190610_01

絞りリングは開放位置です。

20190610_02

20190610_03

ここでユニットが落ち込むと思います。

20190610_04

さらにユニットがしっくり来る感じ?だと思います。

20190610_05

赤指標のあたりでピタッとこなければ少しこじる感じでやるといいかも知れません。

20190610_06

一応、手持ちのFTbにくっつけて絞りが動くか確認しましたので大丈夫かと思いますが、A位置では未確認です。(AE1があるのですが電池がなくて確認できません。とりあえずA位置には行きました)

 

| | コメント (23)

2008年3月21日 (金)

CANON HIGH POWER Ni-Cd PACK FN 充電池交換

キヤノンNewF-1のモータドライブFN用「ハイパワーニッカドパックFN」のジャンク品を入手。ジャンクの理由は動作未確認の現状渡し。動作未確認というよりモードラとボディが無ければ確認できませんからね。まあ動作確認したとろこで、中の充電池が駄目になっていることは、凡そ想像できます。試しにチャージャーで充電してみると、一応ランプは点いて充電はしているようですが、充電後モードラに付けて動かすも、フイルム3本くらいで止まってしまいました。ということで充電池の問題であることが分かりましたんで、中の充電池を交換してあげることにしました。

20080321_01

張り皮を剥がし(張り皮は左右?前後でしょうか?は強固に貼り付いています。ビス位置を確かめるためにすべて剥がしましたが、上画像のビスのある位置だけ捲ればOKだと思います)蓋を開けてみます。モルトが朽ちて、充電池からは粉をふいてます(汗)。

20080321_02

充電池を引き抜く前に、基板にある赤と黒のリード線を外します。外す前にリード線の付いてる場所を記録しておきましょう。

20080321_03

充電池を取り出した図です。この個体の場合、充電池が中で貼り付いていたようで、カバーにあるビス類を外して金具類と一緒に引き抜きました。

20080321_04

新しい充電地を用意。上の画像のものを購入(1.2V 700mAh)。サイズは単三電池とほぼ同じものなのですが、ケースの収め方を工夫すれば(別にそっくり同じにする必要はないと思うので)、もうちょっと容量の大きいものや代用品でも大丈夫ではないかと思います。この辺り電気についてお勉強が必要なところです。

20080321_05

上のようにラグ端子を半田付けします。充電池に熱を加えないようにラグ端子の先端あたりに半田を付けます。私は半田付け部分にフラックスを塗って付きをよくしました。なおプラス・マイナスをくれぐれも間違えないようにですね。

20080321_06

オリジナルと同じように組んでみましたが、巻いたテープの厚みでケースに収まりませんでした。

20080321_07

そこでテープを一旦剥がして、上の画像のように収まるようにテープを少なく貼り直しました。リード線の接続は上画像のように行います(画像中にも書きましたが、リード線を長くしないと作業できません)。接続はプラスとマイナスを間違えないようにしましょう。私は手持ちが黒しかなかったので黒同士を使いましたが、赤と黒を使うのがよいですね。

20080321_08

ケースに収めた図。すんなり抵抗なくガタなければOKでしょう。ガタが気になるようでしたら、モルトやテープで隙間を埋めるのも良いかと思います。蓋をする前に、オリジナルと同じように上画像の部分にモルトを貼っておきます。

20080321_09

基板側の接続部分とリード線の処理です。半田付けする前に適当な長さに切っておくのもよいし、また取り出した時のことを考えて、長いままにして下の空きスペースに丸めて突っ込んでおくの手です。ただあまり奥に入れると、縦位置レリーズなどの部品に触れる恐れがあるので要注意です。

20080321_10

張り皮を付けて完成。充電して単三パックと動作を比べてみると、巻き上げ巻き戻しとも同じ感触です。資料を見ると充電は5.5~7.5時間。常温で2000枚くらいレリーズできるようです。実際これは試していません。そんな貴重なNewF-1を耐久テストしたくありませんのでね(笑)。長い期間放置と使用を繰り返して実用十分なら完璧と評価しましょう。ちなみに費用の方ですが、ニッカド充電池12本で8000円ほど掛かっています。本体の購入値段を含めるとお買い得感は無いです。むしろ損したような気持ちにもなります。がしかし使えないものを使えるようにするのがこのブログの趣旨ですからね。これでいいのだ(バカボンのパパ風:笑)と納得するのです。

| | コメント (4)

2008年3月 3日 (月)

CANON EOS500N

キヤノンのNew EOS Kiss似のEOS500N。っていうよりほとんどNew EOS Kissです。操作説明書から台湾で販売された物のようです。1点だけ違うところはファインダー枠にレディライトが無いことでしょうか。あっ!あとパノラマも無かった。

20080302_01

動作は問題なく、心配されるシャッターダンパーも、とろけてなさそうで良いのですが、グリップが例の如くべたついて、カメラを持つ気にならないのですね。

20080302_02

不具合はこれだけですから、グリップのべとつきだけ除去すればよいので簡単です。除去しただけでも十分なのですが、どうせならラバースプレーを吹きかけ握った感触を良くして、気持ちよく写真を撮れるようにしましょう。

20080302_03

ではまず、裏蓋開閉キーの部分を外すために、貼り皮を剥がします。両面テープですので、簡単に剥がせます。

20080302_04

開閉キーのカバーにある黒いビス2本を外します。そして前カバーの銀色のビス3本を外すと、前カバーが外せるようになります。開閉キー側から持ち上げるようにすると、簡単に外れます。と、ここで気づいたのですが、上画像の矢印の部分が破損しています。何方か一度開けたようですね。

20080302_05

グリップ部のビス4本と、レリーズソケットのカバーを外します。

20080302_06

アイカップを外し、トップカバーの3本を外しておきます。

20080302_07

さて、ここが問題なのがグリップの外し方ですね。上画像の「×」の方法ですと、ある部分を恐らく破損すると思います。なので電池室に割り箸などの棒を差し込んで、内側からレリーズソケットの辺りを押してあげます。この時、軽く手でグリップを押さえていないと、グリップが「飛ぶ」こともあるので注意しましょう。

20080302_08

どこを破損するかというと、上画像の部分ですね。参考に左上に破損していないNew EOS Kiss のものを貼り付けておきます。これを復元したくて、いろいろ試したのですが、結果がよろしくなくて、そうこうしている内に、かなり汚くなってしまいました(レリーズ周りの塗装も汚したので不本意ながらタッチアップです)。最後は右上のようにアルミ板をビス止めして、とりあえず同じ機能を実現しました。

20080302_09

取り外したグリップを、無水エタノールなどでべとつきの原因物質を綺麗さっぱり拭って、ラバースプレーを吹きかます(下地処理などした方がよさそうです)。乾いたらグリップを取り付け、元通りに組み上げ完成となります。グリップの取り付けも少し気を使わないと、グリップにある爪を破損しかねないので、注意深く作業しましょう。

20080302_10

今回グリップの修理だけですが、爪などの破損を注意しながらなので、結構気を使いました。

実は、この500Nを実行する前に、ジャンクのNew EOS Kissのミラーボックスを取り外すところまで分解してみました。リード線や基盤までも外さないといけないので、簡単ではありませんでした。EOS1000の分解と比べると難しくなっていますね。シャッターダンパーの交換は、かなりリスクの伴う作業になるでしょう。

前オーナーはどこまで分解したのでしょうか?リード線など再度ハンダ付けした形跡はないので、トップを開けただけのようです。アイピースに幾つか傷が付いてますので、アイピースの内側のゴミ取りをしたのかも知れません。そうすると破損原因に納得が行きます。私もそうしたかも知れません。トップカバーを一番最初に引っ張り上げることを。

| | コメント (0)

2008年3月 1日 (土)

CANON EOS5QD

どうやらEOS5のモードダイアルは壊れやすいというのが有名らしく、今回ご紹介のEOS5も壊れています。入手時はそれでも切り替えができていたのですが、レンズのテストをしようと棚から出したところ、ロック位置から動かなくなっていました。

20080229_01

電源が入らなければ、どうのもならないのかこの手のカメラ。分解して目を覚まさせてあげることにしました。

20080229_02

では簡単に手順を。(1)トップカバーのビス3本とグリップ部分の1本を外します。(2)裏蓋開閉レバーのカバーのビス2本を外し裏蓋開閉レバーのカバーを外します。(3)前カバーの3本とグリップ部の2本を外します。(4)ポップアップストロボの中のビス1本を外すと、前カバーが外れます。(5)トップカバーをゆっくり持ち上げてフレキやケーブルの断線に気をつけながら手前側にあけます。これでモードダイアルを外せるようになります。

で前カバーを外そうとした際ネックになった箇所が上画像の部分ですね。前カバーを外そうにも、ストロボをポップアップさせないと、このビスが外せないのです。電源が投入できないので降りたまま。手で持ち上げようにも持ち上がりません。どうしようか思案したあげく、強引に細いドライバーを差し込んで、無理やりビスをまわしました。なんとか外せたのですが、ちょいとエッジ部分とストロボに傷が付いてしまいました。電源が投入できる場合は、上画像に記入してあるように行うといいと思います。

20080229_03

気づいたと思いますが、スプリングは金具に挟まってグニャグニャ状態。スチールボールは外れてころげ落ち、ボディ内部のフレキに挟まっていました。故障の原因は、このスプリングが外れやすいのと、モードダイアルと丸い金具の固定が緩んでしまうためのようです。スプリングの代用はないので、なんとか復元してあげて使うことにしました。

20080229_04

モードダイアルと丸い金具を再度固定するために、ピンバイスで穴をあけてビスで固定します。

20080229_05

ボディに取り付けます。上画像のようにモードダイアルは「L」位置にして、先ほど空けた穴に金具をあわせてビスをねじ込み、緩み止めで固定しておきます。そしたらスチールボールをセットします。

20080229_06

スチルボール奥に押し込んで、スプリングを入れます。スプリングを入れる前に、少量のボンドを塗ります。スプリングを固定して外れにくくするためです。

20080229_07

基盤にある透明な円盤の突起を背面側からみて9時の方向にして(上画像のように)、トップカバーをかぶせます。あとは逆順に組み立て完成です。

20080229_08

モードダイアルのほかにも、グリップのベトツキという持病がありますね。これも修理しましょう。といってもベトツキを除去して(除光液または無水エタノール)、ラバースプレーを吹きかけるだけです。簡単なので開閉金具の部品だけUPしておきます。

20080229_09

さてモードダイアルも直ったしグリップもきれいになったし、ボディとレンズをテストしてきましょう。

追記。ボディを使用してみました。

グリップのラバースプレーですが、一日使用したら指掛かりの部分(中指と薬指の盛り上がりの部分と、小指の部分)が剥がれてきました。

20080306_01

一番力の入る部分だと思うのですが、強度がやや足りないようです。下地処理をしてからラバースプレーを繰り返し、少し多めに吹いた方がよさそうです。直したモードダイアルにつては、幾度も操作しましたが、きちんと機能し壊れることはありませんでした。

| | コメント (4)

2008年2月15日 (金)

CANON AE-1P プチ工作

前回スクリーン交換したAE-1Pですが、ミラーボックス内に1点部品がないことに気が付きました。飾り板というのか遮光板というのか、正しい名称は不明なのですが、ミラーボックスの上部分、ミラーアップ時のクッション用のモルトのある部分に貼られていた板です。

20080215_01

別のAE-1Pからその板を取り出してみました(左)。接着剤で貼られているのですが、簡単に剥がせます。これをもとに、手元にあった0.3mm厚の真鍮板を加工してコピーを作りました(右)。尚、本物はもっと薄い板です。まあ多少厚くてもレンズを付けても当たらないので問題ないでしょう。

20080215_02

つや消し黒で塗装して貼り付けます。ついでに別のAE-1Pから取り出したのも、傷で塗装が剥がれていたので再塗装しました。さらについでに、ミラーボックス内の塗装剥がれも、つや消し黒で筆塗りしました。うむうむ、ちょっとした工作でだいぶ印象が変わりました。綺麗になったと同時に、若返ったような、そんな感じがします。

| | コメント (0)

より以前の記事一覧