二眼レフ

2009年5月31日 (日)

LOMO LUBITEL 166

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ロモのルビテル166です。シャッター系は特に問題なさそうですが、全体的に薄汚れ光学系はカビカビです。さらにシャッターユニット全体が傾いて少々ぐらついています。今回はこれらを改善してみます。

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ファインダーを取り外します。ビス3本で固定されています。ファインダーを外すとスクリーンも兼ねたコンデンサーレンズも外れます。外したコンデンサーレンズを清掃しておきましょう。

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コンデンサーレンズを置いている枠も、いっしょにミラー(ちょっと割れてますね)も工具なし取り出せます。非常に簡単な構造です。

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まずビューレンズを無限に合わせて、テイクレンズとのギアのかみ合わせ部分をマーキングしておきます(なお今回のボディはテイクレンズ(シャッターユニット)の鏡筒が傾き無限が出ていないようでしたので、一応はマーキングしましたが、結果はずれていました)。

次にフィルムゲート内からてテイクレンズ(シャッターユニット)を固定しているリングを外します。切り抜き部分の幅があるので、ラジオペンチなどの代用工具でも簡単に回せそうです。

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シャッターの前後の面のカビの除去は前玉ユニットを分離することになります。まず前玉ユニットの無限位置と同様にシャッターユニットにもマーキングしておきます。そして回転させていくとマーキング位置から2回転と1cmほど行ったところで分離されます。この位置が清掃後のねじ込み位置になるので、必ずマーキングしておきます。

外れるとシャッター前後のレンズ面が清掃できますので綺麗にしておきましょう。シャッターが汚れているのが気になる場合は、破損の心配があるので見える範囲だけベンジンを少量綿棒につけるなどして撫でる程度にしておきます。

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後玉は画像の上側の矢印の金具で固定されています。これを矢印部分の溝に精密ドライバーなど差し込んで金具を持ち上げます。そのままだと飛んで行ってしまうので指などで押さえます。レンズにも傷をつけないように慎重に作業します。外れたらレンズの両面を清掃しておきます。下側の矢印のビスは緩んでいたので、同様に他2本も締め直しておきました。

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ビューレンズの方は本体に取り付けたまま清掃できますので、外す必要はありませんが、ビューレンズの無限が出ていない場合は、画像の矢印のイモネジを緩めるとビューレンズを緩めることができます。

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さて綺麗になったところで組み立てますが無限の調整をしないとなりませんね。とりあえず室内で出来る簡単な方法で調整してみます。

(1)ビューレンズを無限位置ではなく少し手前に合わせておきます。(2)次にテイクレンズ(シャッターユニット)をマーキングしておいた無限の位置で取り付けます。(3)裏蓋をあけてカッターナイフの刃をフィルムガイドレールに橋渡しで傾斜を付け貼り付けます。傾斜をつける理由はカッターナイフの刃は両刃なのでエッジを立てないとわずかにゲートとの間に隙間ができ無限がでなくなるためです。(4)フィルムゲート側からライトボックスなどを使って光を当てます。(5)一眼レフに100mmほどの中望遠レンズを取り付けて、テイクレンズ(Bでシャッターを固定)の前玉からカッターナイフの刃が見えるように覗きこみます。このとき一眼レフのレンズも無限にしておきます。(6)ビューレンズを回転させ、カッターナイフの刃が最もシャープに見える位置に調節します。(7)その位置を動かさないように固定(記録)し、シャッターユニットの固定リングを緩め、ビューレンズを無限位置にして、再びテイクレンズとビューレンズのギアをかませれば、これで無限調整は終了です。

箇条書きにすると難しそうですが、実際やってみるとそうでもありません。この方法は二眼レフ以外でも使えるので、こういった簡単なカメラで練習しておくといいと思います。

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さあこれで完成しました。またあとで試写してきましょう。

○使ってみましたので試写を追記します(2010/03/31)。

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_niganref/20100331_01.html

写真は645マスクを使用してのものです。途中で巻き上げが超重くなり無理やり最後まで撮ったのですが、その後巻き取り困難になり蓋を開けてフィルムを取り出し手で巻き取りしました。光線引きがありますが、これが原因なのか斜光に問題あるのかは不明です。写りに関しては大丈夫なので残念ですね。

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2008年10月18日 (土)

WALZ WAGOFLEX

ワルツのWAGOFLEX。オリンパスのズイコーレンズとコパルシャッターを搭載した二眼レフカメラです。

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しば~らく前に分解掃除したものですが、セルフタイマー時にシャッターが半開きすることが判明して修理することにしました。

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というわけでいきなりこの画像です。ここまで分解するには前板をボディから分離しないとなりませんが、1点だけ悩んだ場所がありまして、その部分は恐らく正解の方法があると思いますので、書くのは自重しようと思います。まあそんなに大袈裟なことではないんですけどね。

さてセルフ時のシャッター半開きの原因ですが、観察すると上の画像のようなことがわかりました。原因は画像の①の部分。長年の使用?によりシャッターレバーのフックに引っかかるべき①の金具が摩耗により削れて、②のレバーとの連携がうまく取れなくなるようです。②のレバーの角度をちょっとずつ調整するとシャッターの開くタイミングをずらすことができるのですが限界があります。ですので①の部分の角度を摩耗した分だけ少し曲げてやります。様子を見ながらちょっとずつ調整。これできちんと動作するようになればOK。まあそれほど難しくはありませんね。

ということでこれで終わりではもったいないので、しばらく前に掃除したときの画像の一部を貼り付けます。

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まず1点目はレンズ。カビと曇りで汚れていました。上の画像のように分解して掃除したのですが、曇りについては取りきれません。カビの部分もコーティングがはがれていて、実用上はちょっと厳しいレンズです。

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2点目。ピントノブ固着。まったく動きませんでした。グリス固着と思いベンジンを大量に投入してすべて除去。これで動くかと思えば、ほとんど動きません。どうして?と思いピントノブの軸を外そうとしたのですが、これがなかなか外れませんで、少しずつ動かしながらようやく引き抜くと、なんと軸がわずかに歪んでいました。軸を観察するとなんと傷が入っています。ペンチで挟んだような傷です。なんででしょう?まあ原因はわかったので追求はせず、まっすぐに近くなるように万力で挟みながらちょっとずつ調整して歪みを直し(テーブルの上をころがしてスムーズにころがれば概ねOK)、ようやくピントノブが動かせるようになりました。

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3点目。ミラーの劣化。これってもう仕方ないのですね。昭和も25~30年頃の製品ですからね。新しいミラーに付け替えました。厚みが少々違ったので厚紙を挟み込んであります。レンズは曇っていますが、ミラーがきれいになったことで大分ファインダー像が気持ちよくなりました。

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剥がした張皮はボロボロで再利用不可能ですので新しいのを貼り付けました。なかなか寸法の割り出しに苦労します。穴の位置とか微妙に狂ってしっくり収まらず、少しずつカッターで削るのですが、削りすぎて隙間ができたりして(汗)。なので隙間は余った皮で埋め込んでよ~く見るとへたくそです(涙)。巻き上げノブとピントノブにも張皮があったのですが、無くてもみっともなくないので貼り付けてません。

○試写を追記します(2009/06/04)。

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_niganref/jwc_test_20090604_wagoflex_01.html

クモリがあるので、逆光時は白っぽい写真になります。空などハイライトが入らなければ、コントラストもまずまずでした。

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2008年10月16日 (木)

MUSASI OPTICAL MALCAFLEX

拾うか拾うまいか。となりにはもっと程度良いのがあるなぁ。とスルー。しばらくして行くと程度の良いのは消えていました。ありゃま。残ったのをよく眺めてみる。う~んまあどうにかなるだろうと拾ってきました。

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ざっと症状を。レンズはカビ・コーティング剥がれ・多数の拭き傷。シャッター動作するも油浮き。絞りも油浮き。ファインダールーペ欠損。砂ずりスクリーンカビ汚れ。景色は白色の霞が掛る。ピントノブのカバー欠損。無限出てるか怪しそう。貼皮劣化。などなど多数。修理代高くつくなぁこれは。

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上は解しながらの不具合箇所の画像です。分解しないとわからない部分はミラーと遮光クロスでしょうか。

ではでは修理しましょうということなのですが、行きは画像がないので帰りから説明します。

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劣化したクロスは取り去り新しいのを貼り付けます。代用品のフェルトで対処します。内側に貼りましたが、外側にも貼ると取り付けがグラグラせず良いです。

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ミラーを交換します。新しいのは表面反射鏡からの切り出しです。同じサイズに切り出してサイドを紙やすりで面取りしておきます。上画像の右が新しいものですが、反射面は傷が付きやすいのでシールコーティングされています。

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新しいミラーを取り付けました。傷なく綺麗です。ちなみにシールコーティングは一部分だけ剥がしておき、取り付けてからすべて剥がすと、うっかり傷の危険が減ります。

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フロント部分のベースカバーです。ビス4本で固定されていましたが、下に左右にワッシャが入っていました。ちなみにこれは無限調整ワッシャではなく、単にがさ上げのためのものです。

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ベースを固定しました。左右にアームが出ていますがベースの取り付け(取り外し)はちょっとしたコツが要ります。そんな難しくありません。すぐわかります。

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何という部品なのか不明ですが、一応レンズボードとしておきましょう。これは本体から出ているアームに4本ビスで固定されます。

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レンズボードを取り付け、シャッターユニットも取り付けます(ベンジン流し清掃済み)。ボードの裏側にレンズ取り付けリングがあります。すり割りがありますがゴム手袋で回すが正解です。リード線は上画像のように処理します。

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フロントカバーです。シャッターボタン内に上画像の部品が入ってます。忘れずに取り付けましょう。

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フロントカバーを取り付けました。ビス4本です。かなりいい加減な精度でしっくりとはまってくれません。レンズも取り付けます(カビ清掃済み)。

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ファインダーを取り付けこの時点で無限のチェックをしておきます。チェックしてみるとやっぱり無限が出ていませんでしたので調節していたのですが、シャッターユニットのワッシャ1枚を抜きおおむね合せました。あとは実際に撮影してみて判断します。

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フロントカバーに皮を張ります。まあまあの仕上がりです。寸法はノギスで測りレンズの部分はサークルカッター、シャッターボタンはポンチ(9mm)を使います。

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とりあえずはこれで撮影できるようになったので、後で試写しましょう。

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やっぱりちょっとみっともないので試写する前にとピントノブのカバーを自作しました。試作を繰り返し4回目、ようやく満足できる仕上がりになりました。材質はプラスチックです。カバーが1~2mmくらいの厚みになるよう穴を粘土で埋めます。内側に石鹸を塗ります。プラ粉末を入れて溶剤を染み込ませ少し放置後(30秒ほど)上画像のフイルムキャップ(これにも石鹸を塗る)をかぶせ押しつけます。5分ほど放置してキャップをはがすとカバーの原型が出来ています。硬くなったらカバーを取り出し面取りとやすりがけをして仕上げます。仕上がったカバーをピントノブにボンドで固定し完成です。

なかなかいい感じでしょ(嬉)。使うのが楽しみになりました。

○追記の試し撮りです。ちょいと光線引きがみられましたので再点検です(2008/10/27)。

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_niganref/jwc_test_20081027_malcaflex_01.html

シャープな写りですが、フレアも出ていますね。レンズの拭き傷が多いせいでしょう。

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