カメラ

2009年11月 2日 (月)

CANON AE-1

キヤノンAE-1を入手しました。チェックしたところ動作は問題ありませんが、モルトの劣化とファインダーの汚れがありました。今回はファインダーの清掃と前板を外してアイピース下のモルト交換、まだ発生はしていませんが「鳴き」の対策をしたいと思います。

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AE-1は市販の分解本がお手本になりますので、電装がありますが注意事項を守りながら手順通りにやればそう難しくはありません。手順は「学研 よくわかるカメラの改造と修理」「技術評論社 ジャンクカメラの分解と組立にもっと挑戦」を参考に行います。前者はAE-1の持病ともいわれる鳴きの修理、後者はAE連動糸の修理方法とプリズムをおろす方法、それから前板を外す方法が紹介されています。

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トップカバーを外すと、このような状態になっております。丸数字の部分を外すのですが、多少前後してもOKですが私はこの順番で外しました。半田コテがリード線などに干渉せず外しやすい場所からということになります。ちなみにリード線の色と位置は本に掲載されている通り同じでした。

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左肩の可変抵抗部分です。トップカバーを開けた状態での位置を参考にしてください。

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こっちは右肩の巻き上げレバー部分です。白い円盤がありますが本のは黒いので、年代によって多少改良がくわえられているものと思います。ちなみにこのボディは比較的後期の部類のようです(SNo.406****)。

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アイピースの部分ですが、アイピースの清掃だけでしたら、上画像のように行えば出来ます。AE連動糸を外さなくても出来そうですが、これも本に書かれていますが、糸を切ってしまうリスクがありますので、やっぱりAE連動糸を外して行った方が良いでしょう。

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前板を外しました。画像の場所にモルトが使われていますので、新しいものに交換しておきます。また鳴き対策でギアに希釈オイルを注油しておくのも忘れずにですね。

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プリズムをおろしてプリズムとコンデンサーレンズを清掃しておきます。メーターに注意しながら行いましょう。

今回スクリーンとコンデンサーレンズの隙間は綺麗でしたので、これ以上分解はしませんでした。清掃する場合はたぶん枠のビスやメーターを外す必要があると思います。メーターの針は最重要な場所ですので曲げたりして壊さないようさらに注意が必要です。

ここまで出来たらあとは逆順に組み立てればOKなのですが、私は一回前板の組み付けに失敗して、巻き上げが何度も出来てシャッターが切れなくなってしまいました。もう一度分解して巻き上げの状態を確認しながら組み立てOKとなりました。ポイントは前板を組んだ時に巻き上げレバーを借り付けして巻き上げをチェックしてみることです。何度も巻き上げ出来るようですとNGです。一回巻き上げるか巻き上げした状態であれば巻き上げ出来なければOKかと思います(コメント頂きました方が前板の組み込み方法をご紹介されています。私はまだ挑戦していませんが組み込みの参考にコメントをご覧ください)。

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前オーナーによると高校の時にバイトして買ったカメラだそうです。私も当時はこのカメラに憧れたものです。綺麗になったこのカメラで何か撮ってきましょう。

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2009年9月 9日 (水)

NIKON Nikomat FTN

露出計やシャッターなど基本的にはきちんと動作するのですが、モルトの劣化、ファインダーのカビ、底カバー三脚ザ付近の歪み、トップカバーの一部へこみなどがあり、扱いとしたらジャンク品となります。

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ニコマートFTNの分解は市販の本(やさしいカメラ修理教室 大関通夫著 クラシックカメラ選書、または、やってみよう!カメラの修理&メンテナンス 大関通夫著 ジャパンホビーツール)に詳しく解説されていますので手順は割愛します。特に難しい個所はありませんが、組み立て時シャッタースピードを1/125sにセットするとか知らないと大いに悩むと思われる個所がありますので、分解前に一度最後まで読んでおいた方がよいでしょう。

ちょっと本では解説していない部分などを載せておきます。

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(1)上画像はファインダーを構成するユニットの外枠です。分解本ではこの部分は取り出していませんが、この枠を取り出すと見えない部分のモルトを交換できるので実行しました。ファインダー内にシャッタースピードを表示するフィルムがあり、それが糸でつながりシャッターダイアルと連動しています。枠を取り出す際、下手をすると破損するか糸が切れてとっても悲しいことになりますので、細心の注意を払いながら行います。我慢できればそのままにしておきましょう。あと各ビスの下にはスペーサが入っていますので、スペーサは厚みが違うかもしれません。元の位置に復元できように場所をきちんとメモしておいきましょう。

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(2)クイックリターンミラー受け部分のモルトサイズが解説本と違いがありました。解説本はミミの左右が2mmとなっていますが3mm以上必要です。朽ちたモルトを取り除く際の寸法はさらに大きく4mmほどあるようです。2mmですとマウントと同径のカーブに乗り上げてしまいます。もしかすると個体差があるかもしれませんので、貼り付ける前に確認しましょう。

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(3)ミラーボックスの組み付けですが、分解本にある通りに行いますが、何度やっても前板が少し浮き上がります。仕方ないのでビス2か所を緩めに借り止めして、巻き上げレバーを取り付けてゆっくり巻き上げてみると、少し抵抗があったのち前板がしっくり収まりました。本来は必要ないかもしれませんが、うまく組み付け出来なかった場合の一つの方法かと思います。ただし部品を破損したりすることもありますから無理は禁物です。

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(4)分解本では部品の傷を避けるためセルフタイマーを外さないで作業するため、張り皮を全てはがさずビスの部分が見えるだけめくっています。私は張り皮の汚れを綺麗に落としたいと思ったので上画像に書いてある通り、切れ込みを入れて張り皮をすべてはがし、洗剤に潰て綺麗に張りなおしました。

以上4点です。

あと参考に少し画像を貼り付けておきます。部品の位置や配線の参考です

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(1)ファインダーブロックを分解したものです。左下がスクリーンで、中央下がシャッタースピード表示窓、右下がコンデンサーレンズです。左上の枠にスクリーン、シャッタースピード表示窓、コンデンサーレンズの順で入ります。

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(2)ユニットを組み込んだところです。ビス3本で固定されますが、それぞれ下にスペーサが入っています。それから上の左右のビスは緩く借り止めとしておきます。

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(3)ボディのフレームです。シャッターユニットを外すとこれだけになります。カビやモルトカスがある場合は清掃しておきましょう。

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(4)シャッターユニットです。EOSのシャッターと違いゴムダンパーはありませんので、シャッター幕が汚れてなければ、このままにしておきましょう。画像左の機械部分は触らない方が無難でしょう。

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(5)シャッターユニットを取り付け、巻き上げ基板を取り付けます。

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(6)巻き上げ基板を取り付けつ際、上画像の右側にある部品が画像のようになっていないといけません。

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(7)配線の参考です。個体差があるかも知れませんので、分解時にメモをとっておきましょう。

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(8)X接点は青、M接点は茶のリード線です。それからアイピース上の基板の配線です。分解時、矢印のリード線を外します。

こんなところでしょうか。

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モルトもすべて張り替え、ボディのへこみを修正して、全体を磨いてメンテナンス終了。あとでフィールドで使ってみましょう。

○使ってみましたので試写を追記します(2009/09/26)。

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_nikon/jwc_test_20090926_nikomat_ftn_01.html

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_nikon/jwc_test_20090926_nikomat_ftn_02.html

写りに特に問題はありませんが露出計が少し暴れ気味です。撮影時にあれっと思ったので巻き上げレバーを操作すると安定したので、この辺りに問題ありそうです。

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2009年5月31日 (日)

LOMO LUBITEL 166

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ロモのルビテル166です。シャッター系は特に問題なさそうですが、全体的に薄汚れ光学系はカビカビです。さらにシャッターユニット全体が傾いて少々ぐらついています。今回はこれらを改善してみます。

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ファインダーを取り外します。ビス3本で固定されています。ファインダーを外すとスクリーンも兼ねたコンデンサーレンズも外れます。外したコンデンサーレンズを清掃しておきましょう。

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コンデンサーレンズを置いている枠も、いっしょにミラー(ちょっと割れてますね)も工具なし取り出せます。非常に簡単な構造です。

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まずビューレンズを無限に合わせて、テイクレンズとのギアのかみ合わせ部分をマーキングしておきます(なお今回のボディはテイクレンズ(シャッターユニット)の鏡筒が傾き無限が出ていないようでしたので、一応はマーキングしましたが、結果はずれていました)。

次にフィルムゲート内からてテイクレンズ(シャッターユニット)を固定しているリングを外します。切り抜き部分の幅があるので、ラジオペンチなどの代用工具でも簡単に回せそうです。

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シャッターの前後の面のカビの除去は前玉ユニットを分離することになります。まず前玉ユニットの無限位置と同様にシャッターユニットにもマーキングしておきます。そして回転させていくとマーキング位置から2回転と1cmほど行ったところで分離されます。この位置が清掃後のねじ込み位置になるので、必ずマーキングしておきます。

外れるとシャッター前後のレンズ面が清掃できますので綺麗にしておきましょう。シャッターが汚れているのが気になる場合は、破損の心配があるので見える範囲だけベンジンを少量綿棒につけるなどして撫でる程度にしておきます。

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後玉は画像の上側の矢印の金具で固定されています。これを矢印部分の溝に精密ドライバーなど差し込んで金具を持ち上げます。そのままだと飛んで行ってしまうので指などで押さえます。レンズにも傷をつけないように慎重に作業します。外れたらレンズの両面を清掃しておきます。下側の矢印のビスは緩んでいたので、同様に他2本も締め直しておきました。

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ビューレンズの方は本体に取り付けたまま清掃できますので、外す必要はありませんが、ビューレンズの無限が出ていない場合は、画像の矢印のイモネジを緩めるとビューレンズを緩めることができます。

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さて綺麗になったところで組み立てますが無限の調整をしないとなりませんね。とりあえず室内で出来る簡単な方法で調整してみます。

(1)ビューレンズを無限位置ではなく少し手前に合わせておきます。(2)次にテイクレンズ(シャッターユニット)をマーキングしておいた無限の位置で取り付けます。(3)裏蓋をあけてカッターナイフの刃をフィルムガイドレールに橋渡しで傾斜を付け貼り付けます。傾斜をつける理由はカッターナイフの刃は両刃なのでエッジを立てないとわずかにゲートとの間に隙間ができ無限がでなくなるためです。(4)フィルムゲート側からライトボックスなどを使って光を当てます。(5)一眼レフに100mmほどの中望遠レンズを取り付けて、テイクレンズ(Bでシャッターを固定)の前玉からカッターナイフの刃が見えるように覗きこみます。このとき一眼レフのレンズも無限にしておきます。(6)ビューレンズを回転させ、カッターナイフの刃が最もシャープに見える位置に調節します。(7)その位置を動かさないように固定(記録)し、シャッターユニットの固定リングを緩め、ビューレンズを無限位置にして、再びテイクレンズとビューレンズのギアをかませれば、これで無限調整は終了です。

箇条書きにすると難しそうですが、実際やってみるとそうでもありません。この方法は二眼レフ以外でも使えるので、こういった簡単なカメラで練習しておくといいと思います。

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さあこれで完成しました。またあとで試写してきましょう。

○使ってみましたので試写を追記します(2010/03/31)。

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_niganref/20100331_01.html

写真は645マスクを使用してのものです。途中で巻き上げが超重くなり無理やり最後まで撮ったのですが、その後巻き取り困難になり蓋を開けてフィルムを取り出し手で巻き取りしました。光線引きがありますが、これが原因なのか斜光に問題あるのかは不明です。写りに関しては大丈夫なので残念ですね。

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2009年4月28日 (火)

CANON EF ファインダー清掃

ジャンクのキヤノンEF。裏蓋が開かず、アクセサリシューの金具欠品、ファインダー内に多数のゴミ、ボディの凹みなど、確かにジャンクとしか扱えない代物ですね。ただ電池なしですがシャッターは快調に切れてますので、裏蓋をなんとかすれば写真は撮れそうと判断し入手しました。

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裏蓋はヒンジ側の軸を押しこみ、巻き戻しノブを持ち上げたらあきました。観察してみると、なぜか裏蓋に歪みがあります。これを手で矯正して少し渋いですが開くようになりました。そしらた何とフイルムが出てきました。巻き戻してあったのですが、前オーナーは取り出せなかったようです。何が写っているか・・・前オーナーには申し訳けありませんがフイルムは感光させ処分させて頂きました。ご容赦を。

さて電池を入れて確かめると露出計が動きます。シャッターもOKなのでファインダーを綺麗にすれば十分フィールドで役に立ちそうです。ということでトップカバーを開けて清掃することにしました。

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(1)巻き上げレバー(2)巻き戻しクランクとISO感度ダイアル(3)キャッツ切り替えスイッチ、トップカバーのビス6本を外し、トップカバーをゆっくり持ち上げ外します(ネジ類の逆ネジはありません)。なおシャッターダイアルはB位置にてオープンしました(ギアの位置を再現できればどこでもよさそうですが)。

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アイピースを外します。

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ペンタ部に基板があります。プリズムを下ろすためにはこの基板を剥がさないとなりません。

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画像のリード線を外します。6本あります。あと画像に記述していませんが、キャッツ切り替えスイッチからリンクするレバーを外しておきます。

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プリズム押さえ金具を外します。私は誤って片方のスプリングフックを破損してしまいました。外すときまたは取り付けるときに注意が必要です。なお破損したものは取り付けられないので、金具自体にピンバイスで1mmの穴を開けて引っかけられるようにして対処しました。

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アイピース付近の左右のビスを外すと上の画像のようにベースごとごっそり取り外せます。

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プリズムを取り出します。スペーサも入っていますので、左右どちらに入っていたかメモしておきます。

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プリズムが乗っていた枠を外します。画像の左下の金具はキャッツ切り替えスイッチのリンク金具です(この時点で外したものではありません)。

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この時点でメーターが見えますね。次にコンデンサーレンズとスクリーンが入っている枠を取り出しますが、このメーター類に気をつけないといけません。また最大の問題が枠を固定しているビス3本ですが、これを外すとピント(無限)位置が狂うことです。コンデンサーレンズのみ掃除でOKの場合は、これ以上の分解はやめておきます。

今回はコンデンサーレンズとスクリーンの隙間のゴミとカビがかなり多いので、無限位置が狂うことを承知の上分解することにしました。

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取り出しは指針を避けるように片側から枠を持ち上げます。かなりデリケートな作業です。失敗して指針を傷めると情けないことになりますので細心の注意を払います。組み立て時も同様です。神経使います。

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枠からコンデンサーレンズ、スクリーンを取り出します。まずシャッタースピード表示板をはがします。ゆっくり丁寧に。コンデンサーレンズとスクリーンを絞リ表示板とは反対側から持ち上げます。取りだしたコンデンサーレンズとスクリーンはビニールテープでとめられていますので、これを剥がし両者を分離します。すると上画像のようになりそれぞれ清掃できるようになります。

ビニールテープの再利用ができなくなった場合は、普通のセロハンテープを同じサイズに切って代用します。それから組み立て時に絞り表示板の突起を、ボディのそれなりの場所(見ればわかります)に入らないと連動がうまくいかなくなりますので注意が必要です。

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清掃前と清掃後のファインダー画像です。ちょっと解像度が悪くわかりにくいのですが、まあまあ綺麗になりました。あとピントの問題ですが、組み立て時に中望遠レンズを取り付け遠くの風景を入れてルーペで観察しながら一番シャープな印象となる位置に調節してこれを無限とすることにしました。

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あとは撮影してきちんと写るかが問題ですが、近日中に実写チェックしてみましょう。

それからアクセサリシューにはシューカバーを差し込みました。少々ゆるいのですが厚紙を挟んで抜け落ちないようにしました。ストロボは使わないことにしてこれをつけっぱなしにしておきましょう。

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2009年1月 5日 (月)

CANON NewFD200mmF4

インナーフォーカスタイプの200mm望遠レンズで距離によって全長が変化せずバランスのいいレンズです。また凹凸も少なくすらっとしてスマートで全長も短くコンパクトなデザインです。

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さてこのレンズ、動作はすべて問題なしでピントリングや絞りリングもスムーズに動きますが、レンズにカビが盛大に発生しているジャンクレンズであります。それから各所スリワリやかに目に傷やタッチアップ痕(マジック塗り)がありますので、どなたかが分解されたようですね。

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後玉側にもカビ。それにニュートンリングがみえますね。バル切れしているわけではないのでニュートンリングは特に問題なさそうです。

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では前玉側から。レンズの銘板リングをゴムアダプターを使って外します。スリワリがあるのですが、レンズがすぐそばにあるのでゴムアダプターの方が安全です。

前玉はレンズサッカーで持ち上げると取り出せます。両面ともカビがすごかったです。2枚目のレンズはほんの少し端っこにカビがある程度で比較的きれいでした。2枚目の反対側の面は特に汚れてはいないので取り出さないでクリーニングしました。

前玉側は以上で終了、次に後玉側の掃除をしましょう。

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後玉を外すにはマウントを分解せねばなりません。でもそんなに難しくないです。まずロックピンのある外周のビス3本を外し銀リングを抜きとると、絞り連動機構が取り出せるようになります。位置をよく確認しながらゆっくり抜き取りましょう。

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ロックピンリングの取り付け固定ビス黒3本と銀1本を外します。これで絞りリングが外せます。注意点は絞りリングのクリックストップのスプリングと円柱形の小さな部品です。グリスが塗られているので飛んで行ってしまうとこはないと思いますが、念のためビニール袋などの中で作業すると良いでしょう。

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上画像の部品を外します。これは台座と呼ぶのでしょうかよくわかりませんが・・・。ビス4本で固定されています。うち1本は青いプラ部品の下に隠れています。

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後玉を取り外すのですがビス3本で固定されていてビスが錆びていて難儀しました。おかげで1本舐めてしまい仕方ないのでピンバイスを使って頭を削りました。組み立て時はこの部分にボンドG103を流し込んで固定しておきました。とりあえずは大丈夫でしょう。

2枚目のレンズはカニ目リングを外すとレンズサッカーで取り出せます。両レンズとも盛大にカビが発生していましたのでお掃除しましたが、コーティングムラがかなりできました。

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カビはレンズだけでなく、上画像のようなところにも発生していたので、こういう箇所もチェックして汚れているようならお掃除しましょうということですね。

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あとは逆順に組立完成なのですが、絞り連動機構の組み付けがちょっと捻りが必要かも知れません。文字通り捻りです(笑)。分解時の動きを観察しておけは問題なく組み立てられますので、メモ(デジカメでメモでも)しておくことをお勧めします。それから余分なグリスが染み出てきています。レンズマウントのボディ取り付け部分にも油が出ていたら、これも取り除いておいた方がよいです。ボディが汚れますのでね。

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今となっては使うのが難しいレンズかも知れませんね。よい被写体を見つけて試写してきましょう。結果はまた後でUPします。

○前群の分解方法についてお問い合わせがありましたので参考資料として追記しますね(2009/01/16)。

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フード下にあるイモネジ3本外し、イモネジの穴からシンナーやアルコールを注し緩み止めを溶かして筒をひねると、上画像のように分解できます。画像にみえているレンズは4群目(4枚目)。ここから1枚づつ外して3群、2群とアクセスするのと思われます(これより先は分解していません)。なお上の画像ではピントリングのゴムまで外していますが、その必要はありません。

ちなみに組み立ての際はイモネジの傷がある同じ位置まで正確にねじ込まないとピントが狂うと思います(っていうか組立後は無限調整が必須ですね)。この点分解前にご承知おきください。

○随分と時間が経ってしまいましたが試写しましたので追記します(2009/05/01)。

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_canon/jwc_test_20090430_canon_nfd200f4_01.html

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_canon/jwc_test_20090430_canon_nfd200f4_02.html

逆光でもゴーストやフレアは少なく、開放F値は並みですがボケも綺麗に思います。

○レンズが違いますが、旧FD135mmF2.5のマウント側の分解方法について、旧FD200mmF4の参考として追記します(2017/06/24)。あくまでも参考です。また実行の際は、機構や動作などよく観察、メモしたりしながら、細心の注意お願いします。

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マウント側から後玉ユニットを外します。スリ割り(ユニットの一番外側です。遮光カバーに工具の先端が干渉するかも知れませんが、まあ構わずやってしまいました)に工具を垂直に当てて緩めます。下画像の上部分に外した後玉ユニットが写っています。ちなみに、この時点で前玉側の絞りの一番近いレンズ面が清掃(やりづらいかも知れませんが)できるようになります。

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工具はクロスタイプです。力が入るように画像のように工夫しています。尚、上画像では、マウントの締め付けリングを取り外していますが、外す必要はありません。

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マウントユニットを外しますが、ポイントはピントリングを最短側にすることです。そうすると、画像のように、ごっぞりと外すことができます。

ここで、前玉側のレンズ面を清掃しても良いのですが(後玉ユニットを外した所での清掃が無難ですね)、絞りがフリー状態になって、清掃中に一気に絞りが閉じて、清掃道具(綿棒やクリーニングクロスなど)が絞りに当たって破損する可能性があります。よくよく内部の機構を観察しながらでないと、取り返しのつかないことになるでしょう。注意してください。

あと絞りリングも外れやすいので、組み込まれているスプリングを傷めたり(下の追記画像)、スチールボールを紛失する危険がありますので、これも注意をお願いしますね。

○こうなってしまうと大変ですね。(2017/06/26)画像を追記します。

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気付かず絞りリングをはめようとすると、スプリングを噛んでしまい、残念なことになります。こうなると、スプリングが着いた状態で組み込みが難しくなります。

○FDレンズの本(THE LENS)、FD135mmとFD200mmのページの一部から引用して掲載しておきます。(2017/06/25)

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FD135mmもFD200mmも、おそらく後玉ユニットを外せれば、絞り直前の前玉側のレンズ面が清掃できるかと思います。割り箸など細長い棒にクリーニングクロスを巻き付けたものなどで清掃することになりますが、レンズの縁がクリーニングできるかどうかが微妙な所です。

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2008年12月28日 (日)

SIGMA HIGH-SPEED WIDE 28mmF1.8II (MINOLTA AF)

シグマの大口径広角レンズ、HIGH-SPEED WIDE 28mmF1.8II。ジャンク品であります。理由は、レンズの曇りと若干のカビ。これでも十分ですが一番はやっぱり「べとつき」ですかね。持つと指にレンズが貼りついてきます。

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ASPHERICALとプリントされていて某メーカーでは誇り高き高級レンズとして扱われそうですが、本レンズは「べとつき」による埃が沢山付いてますので、そんな高級レンズという誇りもなにもなく野口さん1枚ほどでジャンク棚の片隅にという扱いでした(笑)。

さて今回ですが、外観のべとつきはエタノール等ですべて落とせば解決はするのですが、いっしょにプリントされた文字など消えてしまいますから、いよいよとなったらということで我慢してレンズの内部の清掃(曇りとカビの除去)にとどめることにします。

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でもってこれが前玉からアクセスしたところ。絞りの直前にあるレンズ面です。何か拭き残したような跡。いったいどうしてこのような汚れ方をするのか不思議です。

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アクセス方法は簡単。やっぱり純正品のようなコストをかけられないですから、構造的には簡単なのでしょうね。おかげで分解も楽ちんです。などと言いたいところだったのですが、お安いなりに精度的な問題もあって、一番最初の銘板リングを外すのが渋くてなかなか回せませんでした。ゆっくり慎重に適度な力で回して(とりつけも同じです)やっと(それでも5分ほどですが:汗)外れました。工場での組み立てはどうだったんでしょうかね。作業した方にでも聞いてみたいです。

各レンズエレメントははめ込んであるだけ。レンズサッカーを使って持ち上げます。曇りレンズまでレンズは3枚でした。そういえば非球面はどの部分でしょうか。まあどこでもいいか。

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汚れは曇りです。曇りというのは厄介な代物で、息を吹きかけたような表層の部分なら除去できる可能性は大きいのですが、基本的にレンズ面の腐食ですから拭っただけでは解決せず必ず研磨が必要になります。本レンズの場合は・・・残念ながら拭っただけではダメなものでした。まあそれでも薄くはなったので影響は減ったかな?といったところです。拭う前によく観察したのですが、表面には拭きムラがたくさんありました。どなたかが一度分解掃除しているようですね。その時の水分の残りが曇りを発生させたのかも知れません。

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では今度は後玉から。絞りの直後の面の清掃に行きます。これも難しいところはありません。簡単です。

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注意点は電子接点にくるフレキを傷めないように作業することですね。これを傷めると情けないことになりますんでね。

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後玉はユニット化されていて、上の画像のように外装を外したところで、ゴム手袋などを使ってユニットごとひねれば外せます。さらにユニットの内側のレンズもカバーリングをひねれば外せます。特に緩み止めはされていません。プラスチック製だからでしょうかね。おかげで分解掃除も楽なものです。

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絞りの直後のレンズ面です。小さなカビコロニーが幾つか点在しますね。これをお掃除します。一旦カビが発生するとカビから発生する酵素によりコーティングは腐食しますので、拭ってもカビ跡は残るものです。落ちないからと一生懸命擦ると場合によっては、コーティングを剥がしてしまいますのでほどほどにしてと諦めること。これが肝心なのですが、なかなかそうは行かず何度も失敗しています(笑)。

組み立てはすべて逆順で行えば完成です。

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これで内部の清掃はできました。使うのがちょっと「やだな」と思う手触りなのですが、せっかく内部を綺麗にたのですからとりあえず使ってみましょう(試写はまたあとで追記します)。どうしても「やだな」が我慢できなくなったら「べとつき」落としを決行します。

○試写追記(2008/12/29)

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_sigma/jwc_test_20081229_sigma_28f18ii_01.html

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_sigma/jwc_test_20081229_sigma_28f18ii_02.html

ちょいと使ってみた感じ「べとつき」はあんまり気になりませんでした。逆光では対策が必要ですね。付属品でパーフェクトフードがあったかと思うのですが、入手の本レンズには付いてませんでした。まあ代わりに手で覆えばよいものです。他描写的には特に問題はありませんです。

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2008年11月17日 (月)

CANON FD80-200mmF4 S.S.C.

キヤノンの旧FD望遠ズーム。F値4固定、最短撮影距離1mと高性能なレンズ。お値段もカタログでは10万円と高価。そんなレンズもここ最近の中古価格は寂しい限り。補正レンズなしアダプタでデジタルで使えないことが原因でしょうか。

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安い中古価格に比例すべくジャンク品ともなれば可哀そうなくらい安くなってしまいます。そんなに安くならなくてもと思いますが、レンズのカビや曇り、絞り油浮き、さらにズームリングのガタとくれば納得の価格。致仕方ありません。

というわけで本レンズはその症状のジャンク品でありましたが、出てくる絵は特に問題ありませんで、そのままでもOKでしたが、やっぱり気持ち悪いので分解修理することにしました。

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分解した部品。こんなところまで分解でき、絞りまで取り出せます。

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レンズはご覧の通り。絞りは油浮き。ですが重症ではありません。

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マウント側の分解の図。後玉ユニットに絞り機構が組み込まれています。分解は特に難しい部分はないのですが、絞りのクリック用のスチールボールが2つありますので、これをなくさない(中のスプリングも)ようにすることです。透明のビニール袋の中で作業するなどしましょう。あ~あとAE切り替えピンがありますので、これにもスプリングがあるので注意が必要です。

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ユニットの各リングゆるめれば内部のレンズも掃除できます。恐らくどの個体にもケガキ線があると思いますので、各リングがその位置にくるように組み立てます。この個体は内部のレンズは綺麗でしたので分解はぜず、絞りの直後のレンズのみクリーニングしました。それから各所緩み止めがありますので、組み立て時も同じように緩み止めしておきましょう。絞りはユニットごとベンジン流しの洗浄です。

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レンズマウント側を組立ます。後玉ユニットを鏡筒にセットしてイモネジで固定します。きちんと分解時の位置になるようにですね。イモネジのところは緩み止めします。絞りリングを組み込む際、スチールボールをセットしますが、上画像のようにスチールボールを置いて、ボールを押さえながら絞りリングを回します。反対側も同じやりかたでボールをセットします。AE信号ピンを取り付けます。最後に締め付けリングを取り付けます。付随する絞り連動アームを内部の所定のガイドに入るようにします。これでマウント側はOK。動作確認のためボディに取り付けて絞りが正しく動作するか確認しましょう。

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さあ前玉側を組立ましょう。ズームリングのガタですが、上画像のズームリングから出ているガイドにあるビスにプラリングがあるのですが、これが朽ちて隙間ができるためです。同じ部品はないので油に強いゴムチューブを切り取って挟んでおきました。これで一応ガタもなく動きもスムーズになりました。それから古いグリス(このレンズの絞りの油浮、レンズの曇りの原因物質でしょうか?)はすべて除去して、新たに少量モリブデングリスを塗っておきました。

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絞り機構の手前のレンズ。中玉ユニット(第3群レンズ)の取り付けです。上画像の隅に貼り付けましたが、コマの部分はこんな感じになっています。組み込みはちょっとしたコツが必要です。レンズを入れる際、鏡筒内側の溝に沿って縦に差し込みます。入口が狭いんですね。中に入れてから回転させます。ちなみに私はここで手が滑って中に落としてしまい、絞り直後のレンズ(第4群)に少し傷をつけてしまいました(涙)。

このユニット押さえの金具(正式名称?)についているコマにもプラが使われていて朽ち果てていました。これも取り除いておきましたが、代用品がないため隙間はできたままです。少しガタが発生していますが実用上支障なさそうなのでこれでOKとしておきます。

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先にベースの枠を取り付け、中玉ユニット(第2群)を取り付けます。難しい部分はありません。ユニット押さえの金具のコマも痛んでいましたが、まだ原型は留めていたので、そのまま取り付けました。

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最後の仕上げですが、ここがちょっと難しいところです。画像にうまく撮れませんでしたので言葉で説明してみます(あんまりうまく説明できませんですが:汗)。まあ実際にやってみて仕組みをよく理解すれば何ら問題なく組み込みできるでしょう。

上画像はピントリング類を組み込んだところです。内部のガイドが2つある筒を大体この位置になるようにして、リングで固定します。その際矢印の部分のスリ割りにレンズ側のビスが入るようにします。入らないと所定の位置ではないということです。

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前玉ユニット(第1群)を取り付けます。その際は内部の2つのガイドにそって差し込んでから(微妙にガイドの幅が違います)外側の筒を回します。その際にはレンズ開口部のフード取り付け位置が正規の位置(上は溝がありますね)のままねじ込んで行きます。うまくできると上画像のようにフードの先端とと前玉ユニットの傾斜部分が大体同じになります。

無限の調整をしてピントリングをイモネジで固定します。無限はボディに取り付け遠くの景色で合わせましたが、このレンズは無限位置を超えて3mmほど行きすぎますので、自分の好みの位置を無限としてよいでしょう。ズームリングも動かしてピント位置が動かないことも確認しましょう。すべてOKならピントのゴムリングを取り付けて完成です。

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そうそうもう1点失敗したのですが、後玉も少し傷をつけました。締め付けリングユニットについている絞り連動アームの先端を差し込む際、誤って後玉にぶつけてしまいました。気をつけないといけませんね。反省です。

まあそれでも綺麗になりましたから使ってみましょう。先日のタムロンレンズと一緒に使ってきましょう。

○試写を追記します(2008/11/22)。

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_canon/jwc_test_20081121_fd80_200f4_01.html

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_canon/jwc_test_20081121_fd80_200f4_02.html

描写に不満なく良いレンズです。使い勝手もおおむね良かったですけど1点だけ。若干ヘリコイドが重く感じました。ちょっと調整したいなぁという気持ちでいます。

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2008年11月16日 (日)

TAMRON SP90mmF2.5

タムロンのSP90mmF2.5。スーパーテレマクロ90 Model 52Bとカタログにありますが、タムロンには商品名のほかにモデル名が付いています。

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SPシリーズでは評判の良いレンズになりますが、SP180mmも良いとききます。私も欲しかったレンズですが、タムロンのレンズはあまり使ったことがありません。

入手のレンズの状態は、内部レンズの若干の曇りと、レンズ開口部エッジに当たり(上画像)です。とりあえずレンズは分解してクリーニング。当たりは・・・難しそうですが、ちょっとだけ手をつけてみました。それと大したことではありません(もうお気づきでしょうか)がレンズ鏡筒の塗装が一部薄くなっています。これは日に焼けたのが原因でしょうか?地金の色っぽくなっています。

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レンズの掃除は前玉側から作業します。特に難しい部分はないです。飾りリングを(ゴムアダプタなどで)外します。ビス4本を外すと上画像のように前玉がユニットごとごっそり抜けます。このユニットには絞りも入っています。ユニット内部のレンズは各部リングなどゆるめてレンズを掃除することになります。

注意点としては上画像の押さえ金具の位置と前玉ユニットの位置をケガキしておくことです。再現性はあるものの絞りの開き具合に影響するので、ケガキは忘れずにですね。

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エッジの当たり。案外目立ちますが平らにしてあげようと思います。反対側から叩いて出して、上画像のようにパテをもって平に削り、艶消し黒を少量筆塗りしただけです。目立つ目立たないで行くと、やっぱそのままでよかったかも知れませんね(苦笑)。塗装するんだったらスプレーで全体塗装なら完璧なんでしょうけど、他の部分の質感が良く塗装したらもったいないと思い止めました。

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FDマウント(アダプトール2付き)なんでCANON AE-1Pと組み合わせて使ってきましょう。試写結果はまた後日UPします。

○追記の試写です(2008/11/22)。

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_tamron/jwc_test_20081121_sp90f25_01.html

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_tamron/jwc_test_20081121_sp90f25_02.html

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_tamron/jwc_test_20081121_sp90f25_03.html

逆光ではコントラストが悪くなりますが、うまくハレギレをすると良くなります。フレアは目立ちません。あまり絞って使っていませんが解像感もあります。ボケも癖なく良い印象です。

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2008年11月15日 (土)

CANON AE-1P 鳴き修理とちょい再塗装

キヤノンのAE-1P。ブラックボディ。比較的綺麗なボディなのですが、目立つ錆びもあるしお決まりの鳴きも出ていますので、その2点を改善してあげることにしました。

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「鳴き」修理での分解手順は市販の本に詳しく解説されていますので、注油するところの画像UPしておきます。

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画像の四角の部分のギアの油切れ。ここに注油です。ほんの少量で十分。私はすべてのギアに注しましたが、一番上の金属ギアだけでも大丈夫かも知れません。1個ずつ注油と組み立てを繰り返して鳴きが無くなるか確認しながら最適な場所を見つけるのも良いかと思いますが、それなりに(分解組立時の破損などの)リスクがあるので、私は全部にしています(注油オーバーもありますが)。せっかく動作しているものなんで。

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ボディ左側の錆びです。なんでこんなところだけ錆びるのか不明ですが、錆びを落として塗装します。

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ビス3本を外すとカバーが取り外せます。裏蓋開閉レバーの金具にスペーサが入っていますので確保します。

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耐水ペーパーで擦って錆びを落としました。全体を落そうかとも思ったのですが面倒なんでやめました(笑)。

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塗装後、ボディに取り付けたものです。塗装は下地塗装と黒のラッカーです。塗装後、オーブンで30分ほど焼きました。熱のかけ具合にちょっと失敗して斑ができました(焼付け塗装について誤解があるとのコメントを頂きました。私の紹介した方法では塗装が劣化するだけとのことですので、この塗装記事については参考になさらないでください。詳しくはコメントを参照願います。)が、中古カメラっぽくてよいかもと実に身勝手な理由で「良し」としました(笑)。

このボディはモルトがほとんど痛んでいませんでした。一ヵ所だけ裏蓋のヒンジ部分だけ少しベトついていたので剥がしましたが、鳴き修理で分解しても内部のモルトは新品状態で綺麗です。分解痕は見当たらないので、きっとこれはプロの修理屋さんが一度OHしているのに違いない、とまた勝手に想像して「さすがプロの仕事は違うなぁ」と一人で感心しているのであります。

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2008年11月 8日 (土)

NIKON N.K.J. NIKKOR-H Auto 50mmF2

ニコンの1960年代の標準レンズ。入手時かなりのジャンク度。絞りはまったく動かず、ピントリングも途中までしか回転せず、落下によると思われる打ち傷などが多く、正直使い物にならない代物でしたが、レンズはカビなく綺麗なので機械的な不具合を解決すればなんとかなるかもと思い拾ってきました。

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上画像は修理完了後のものです。外観の汚れも(まっくろ状態だった:汗)綺麗に落としてあげました。兄弟のレンズと記念にならべてみました。

さて修理ですが分解行程は折り返しから画像にしました。行きは原因を探りながらでしたので画像はありません。分解の参考になさる場合は最後からご覧になってくださいね(笑)。

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絞りが動かないのは絞りリングにある「連動ビス」が欠落して居たためかと思ったのですが、分解してみるとそうではないことが分かりました。上画像はマウントを分離したところですが、そうすると筒の内側にある絞り連動リングが外せるようになります。これがとっても硬くて、かなりの力を入れないと動きません。原因は2つ。古いグリスの固着と落下による筒の歪み。やっとのことで外して古いグリスをすべて除去。モリブデングリスを塗って再組み込み。回転にムラがありますがなんとか動くようです。筒の歪みは直せませんのでこれで良しとします。

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ピントリングのベースの部分をねじ込みます。分解時に外れる位置をケガキしておきましたので、そこから捻じ込みます。もともとあったケガキ線がありますがそれは無視です。あくまでも自分で付けた印です(この個体の場合もともとのケガキ位置はまったく参考になりませんでした)。ちなみにピントリングが回らなかったのは、このリングのグリス固着のためでしたので、古いグリスはすべて除去してグリスアップしてスムーズに動くようになりました。

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内側のリングをねじ込みます。これはレンズユニットの入る筒です。これも分解時にケガキしておいた位置からねじ込みます。

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ガイドキーを取り付けます。プラスチックの部品ですが摩耗はないですね。もともとグリスが少し塗ってありました。

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キーにガイドを取り付けました。取り付けるのは内側のレンズユニットが入る筒です。それぞれ穴の位置を参考にしてください。

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絞りリングを取り付けます。連動ビスは市販の精密ビスを使い先端を少し細く削りました。このビスの先が本体側のキーに入る格好になります。

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絞りリングはきつくなる根本までねじ込んでから1回転くらい戻した状態でビスを取り付けます。根本までねじ込んだ状態で連動ビスを取り付けると絞りリングが動かなくなります。

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レンズユニットを筒に取り付けます。内側にキーが2つありますので、それぞれに合わせて差し込みます。幅の広いキーは絞り込みレバーの連動キーですが、そのまま差し込んだのではしっくりはまりません。絞りリングを最少のF16に合わせ、レンズユニットの絞りも最少絞りの位置、そして差し込みながらマウント側の絞り連動レバーを上に動かすとすんなり入ります。

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入るとこんな感じですね。外周のビスを取り付けます。

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ヘリコイドのベースにストッパーを取り付けます。

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ピントリングを取り付けます。

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フィルター枠を取り付けます。最短撮影距離にしておき上画像のイモネジで固定します。

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最後にレンズの銘板を取り付けて完成です。ボディに取り付けて動作確認。まったく問題ないですね。とりあえず無限も出ているようなのでこれで使えます。あとで使ってみましょう。試写結果はまた後日ということで。

○追記の試写です(2008/11/13)。

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_nikon/jwc_test_20081113_nikkor_h_50f2_01.html

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_nikon/jwc_test_20081113_nikkor_h_50f2_02.html

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_nikon/jwc_test_20081113_nikkor_h_50f2_03.html

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_nikon/jwc_test_20081113_nikkor_h_50f2_04.html

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_nikon/jwc_test_20081113_nikkor_h_50f2_05.html

全てキヤノンのデジタル一眼での撮影です。RAWで撮って現像時にコントラストなど調整して加工しています。

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