OLYMPUS

2008年10月 1日 (水)

OLYMPUS PEN FT

オリンパスPEN-FT。ハーフサイズの一眼レフ。スマートなボディに38mmF1.8の小ぶりな標準レンズが付いて手元にやってきました。

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しかしシャッターは正常に動作するものの露出計は動かなく、ファインダー内の汚れがすごく、またレンズはカビも繁殖するという個体でありました。そんなPEN-FTでありましたが、露出計不動は電池室が腐食していることが原因で通電し動作は確認できました。ということでファインダー内のお掃除となりました。

では画像と手順と行きたいところですが、手順用に画像を用意できませんでしたので(修理帳としてUP予定でなかったもので:汗)言葉で説明します(一応画像もありますが)。

(1)トップカバー

セルフタイマー(スタートボタン:順ネジ、と中のビス:逆ネジ)、巻き戻しクランクの基部のビス2本、巻き上げレバー指掛かり部分のビス1本を外しトップカバーを持ち上げます。トップカバー内のストロボ用のM接点に白リード線が来ていますので外します(ついでに黒リード線と黄リード線も外します)。これでボディと分離できます。

(2)セルフタイマーユニット

セルフタイマーユニットとシャッターレバーを連結するレバー(シーソー)がありますので中央のビスを外してレバーを外します。ボディ側レンズマウントのビス5本外します。内1本はセルフタイマーユニットを固定するものです。マウントの下にあったビス1本を外しすと、セルフタイマーユニットが外れます。細いバネが幾つかありますので、うっかり外れてしまっても復旧できるようにデジカメなどで記録しておきましょう。

(3)アイピースカバー

アイピースカバーの固定ビス2本を外すとカバーが取れます。

(4)アイピースプリズム

固定金具があります。見えているビス2本(上部と下部)を外すとアイピースプリズムが外れます。モルトがごっそり付いていると思いますので綺麗に取り去っておきます。その際黒の遮光塗料も剥がれてしまう場合がありますので、剥がれてしまったらつや消し黒でタッチアップしておきましょう。アイピースプリズムのカビも掃除しておきますが、コーティングがかなり弱いので軽く丁寧に拭います。

(5)シャッターダイアルユニットと前板

前板を外す前にシャッターダイアルユニットを外します。ボディ皮を捲ります(強烈に貼りついていますので無水エタノールなどを染み込ませながら丁寧に剥がします)。シャッターダイアルユニットの固定ビス2本を外します。連結カプラーがありますので確保を忘れずに。次に底カバーを外し、電池室(ビス2本・赤リード線1本)・ストロボ同調接点(黄リード線1本きている金具)・シャッター連動クランクレバーのビスを外します。前板は長いビス3本と短いビス2本で固定されていますので外します(それぞれ位置を覚えておきましょう)。そして前板をゆっくり上へ持ち上げ外します。

(6)補正レンズユニット←正式には何て呼ぶのでしょうかね?

これにハーフミラーと露出計(以後露出計ユニットと呼びます)も固定されています。黒のビニールテープがトップに貼られていますので、これを丁寧に剥がします。剥がすと穴が現れますが、その中にビスが1本みえると思います。このビスとさっき外したアイピースプリズム下部にあるビスを外すと、この補正レンズユニットが外れるのですが、露出計ユニットを先に外した方が作業しやすいので、先にビス3本で固定されている露出計ユニットを外します(このとき露出計にきている赤リード線を外します。電池室側でもOK)。

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上画像のように汚れがすごいので丁寧に清掃しておきます。アイピース同様にコーティングがかなり弱いので力を入れず軽く拭う程度にします。

(7)プリズムとスクリーン

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プリズムはビス2本で固定されているカバーを外し、そのカバーきているスプリングを外すと取り外せます。プリズムが取り外せるとスクリーンも取り外せ掃除可能となります。この個体の場合スクリーンは意外と綺麗でした。しかしスクリーンに面した側のプリズムはカビてました。

これらの作業で概ねファインダーは綺麗になると思いますが、それぞれプリズム・レンズ・鏡などのコーティング面が弱いこともあって、汚れをふき取るとコーディングも自然と落ちてきます。さらにカビている部分はコーディングを侵食しているので、カビを落とすとコーティングも同時に落ちています。ミラーも腐食がありファインダー上ではそれほど影響ないのですが、やや目障りなときがあります。プリズムは蒸着剥がれもあり、一応対策を施しましたがそれほどの改善は見られませんでした。まあ清掃前よりは綺麗になり我慢できなほどではないので良しとするところですが、やはり気持ちのよいファインダーにするためには専門の修理屋さんにお願いするべきでしょうね。

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(補足1)露出計の調整

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トップカバーを被せてから調整を行います。ほかのカメラで露出を比較しながら丁寧に調整しましょう。

(補足2)前板の取り付け

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ここが苦労する部分かも知れません。このコロとミラーが連動していて出っ張りの位置が正しくないと、シャッターを切った時ミラーアップしっぱなしだったり、シャッターが切れなかったり、コロのテンションの強弱もちょうど良くないと正常に動作しません。私はこのコロのテンションを解放した状態で前板を組んでからテンションを掛けました。正式な方法はわかりません。テンションを掛けるのは反時計まわりです。各部品の位置も重要です。

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レンズはカビのほか拭き傷、それと絞りが緩慢な動きでした。レンズはカビ除去するもののコーティングの痛みもありそれほど綺麗にはなりませんでした。絞りは分解せず「ベンジン流し」で復旧しました。

これでメンテナンス完了しましたので後日試写しまして結果はギャラリーにUPします。

○追記:試写をギャラリーにUPしました。

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_olympus/jwc_test_20081003_olympus_pen_ft_01.html

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_olympus/jwc_test_20081003_olympus_pen_ft_02.html 

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2008年9月18日 (木)

OLYMPUS PEN EE-3

小さいけど重みのあるカメラ。オリンパスペンEE-3。ピント調節不要の固定焦点方式で、ジャンク籠の中に山とあるプラスチックコンパクトカメラと同じようなものですが、ズイコーレンズ搭載に金属ボディと優れたデザインで、ジャンクと云えどきちんとした商品陳列棚にふさわしいカメラです。

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入手したこの個体は、レンズにカビ、ファインダーカビ、モルト朽ち果て、裏蓋ヒンジ部分の錆び。しかしシャッターは切れるし、セレンも生きている様子。なのでジャンク度は中の下(そんな度数あったかな:笑)。

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ではまずレンズのお掃除。銘板リングを外します。カニ目穴がありますが、このリングはプラスチックなので工具を当てると痛みが大きくなる可能性があります。こういう場合はゴムアダプターで回しましょう。

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レンズユニットを外します。これもゴムアダプターを当てて回すと外れます。無限を気にすることなく外せますのでおき楽なものです。

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取り出したレンズ。やっぱりカビてます。

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フジのクリーニング液でカビを除去し、無水エタノールで仕上げます。綺麗になりました。

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ファインダーの掃除をします。トップカバーを開けます。巻き戻しクランクを外し、基部のビス2本と、ボディ側面のビス1本を外し、ゆっくりカバーを上に持ち上げます。

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トップカバーを開けると内部の部品が露出します。シャッターボタンと巻き戻しクランク軸が外れますので確保しておきましょう。シューに白のリード線が来てますから断線に注意するか、邪魔なら半田コテを当てて外しても良いかも知れませんね。

ファインダーは黒い紙でカバーされています。これを剥がしてファインダーの中を掃除します。デリケートな部分はなさそうですが、ブライトフレームは強く擦らない方が良いでしょう。ファインダーの黒い紙はカビ臭いので黒画用紙でコピーを作り差し替えました。この黒画用紙はフジカGS645で蛇腹を作りましたがその材料の余りです。ファインダーの掃除が終わったら他の部分の汚れなどお掃除してからトップラバーを取り付けます。

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裏蓋ヒンジ部のビス2本を外すと裏蓋とボディが分離できます。その際フロントの張り皮を剥がしておきます。全て剥がさずビスの部分だけでも良いのですが、この個体は剥がした部分がちょっと汚かったので、全て剥がして再度両面テープで貼り付けることにしました。

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ヒンジの部分の錆び(腐食)がすごかったので、耐水ペーパーで錆びと塗装を落として、ラッカー系の黒ペイントをして仕上げました。筆塗りですが斑も目立たず綺麗になりました。モルトをすべて貼り直し完成です。

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さてさてハーフサイズカメラ。24枚撮りフィルムだと48カットも撮れてお得なものですが、1時間やそこらでは撮り切らないでしょうから、12枚撮りフィルムを買って試写しようと思います。しかし12枚撮りフィルムって最近見かけないなぁ(汗)。

○追記:試写の結果をギャラリーにUPしました。

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_olympus/jwc_test_20081003_olympus_pen_ee3_01.html

http://junkworldconn.cocolog-nifty.com/photos/gallery_olympus/jwc_test_20081003_olympus_pen_ee3_02.html

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